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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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カトマンズ 川辺のシバ寺院に住む子供たち 小さな歴史‐04
カトマンズ 川辺のシバ寺院に住む子供たち 小さな歴史‐04 1

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 ほんの1年の時の経過の中で 人間の生活は変わってしまうものだ。
 いい方向に向かうこともあれば、悪い方向に向かうこともある。
 ネワール族のビックラム、タマン族のスジータ、タルー族のスザン 
 1年前は 小学3年生になることが 当たり前のことのように思い、
 3人でシバ寺院の入り口に座り込み、スジータの読み上げる学校の教科書に
 見入っていた二人だった。

 同じ学校に通い、仲良しの3人だったが、運命のいたずらは 3人の生活を
 すっかり 変えてしまった。
 ビックラムは 家庭の崩壊から 学校へ行く機会を失ってしまった。
 スザンは 母親の病気から、母親が面倒を見ることが出来ず、落第し、
 別の学校を探している。
 スジータだけが おばあさんの愛情に支えられて、どうにか今の学校を続けられそうだ。

 彼らが通っていた学校は 今から70年ほどまえに ラナ独裁政治の時代に建てられた
 ものであり、当時は有産階級の子弟たちが通っていた学校である。

 しかし、カトマンズで私立学校が隆盛を誇るようになってからは、
 貧しい家庭の子供たちが通う学校になっていた。
 貧しい家庭の子供が通うことの出来る学校であったが、この頃では 教師たちが
 こうした子供たちのためというより、自分の身分向上のために欲を出し始めたようだ。

 学校の敷地内に 11年、12年生のための特別校舎を建て、
 そのクラスは 私立学校並みの授業料を取るようになってきている。
 生徒たちの制服も ネクタイ、セーターお金のかかるものになり、
 授業のレベルアップのために副教材を多く使うようになり、
 そうした副教材は 親の負担になる。
 それが貧しい家庭の子供たちの親にとっては 大きな負担になっている。

 ビックラム、スジータ、スザンの家庭にとっては 公立学校すら通わせることが
 困難になってきている。
 教師たちの眼は 貧しい家庭の子供たちの方には向かわなくなり、
 学校の質を上げて
 くれる少しゆとりのある家庭の子供たちの方へと向き始めている。

 能力がないから、学力がないのでなく、貧しいから様々の機会に恵まれず、
 学力を育てることが出来ないのである。
 親の教育レベル、生活レベル、子供の教育に対する親の熱意、安定した精神生活が
 保障されないために 益々貧富と教育の格差が生まれていく。

 先日も 一人のバウン族の人間に会い、話をしたが、彼はネパール国立銀行に勤め、
 給料は月22000ルピー、試験で合格して銀行に勤め、バウン族は能力があるから、
 試験に受かり易いと言っていたが、この250年のチェットリ・バウン族の支配体制の中で
 優遇され、他の民族に比べ、教育の機会、就職の機会にも恵まれ、その長い歴史を考えず、
 他の民族より能力があるというのは 言い過ぎである。
 こうした意識がある限り、バウン・チェットリ族との他の民族との融和はない。
 自分の優越性(カースト、地位)が何によって支えられてきたのか、
 大半のバウン族は 理解していない。

 スジータ、スザン、ビックラムの通う学校の教師も大半はバウン族である。
 これらの教師たちが どれだけ子供たちの状況を理解しているかといえば、
 ほとんど理解していないだろう。
 彼らは努力によって、今の地位を得たように思っているが、努力が成り立つ場所に
 居続けてきただけである。

 そういう位置にいない先住民族の子供たちが 自らの能力を開発していくことは
 至難の技である。

 貧しい家庭の子供たちにとっては 公立学校ですら、救いの場所ではなくなっている。


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カトマンズ バグマティ川の辺にて | 02:17:17 | Trackback(0) | Comments(0)
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