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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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カトマンズ バグマティ川上流の火葬場にて
カトマンズ バグマティ川上流の火葬場にて 1

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カトマンズ バグマティ川上流の火葬場にて 5

カトマンズ バグマティ川上流の火葬場にて 6

カトマンズ バグマティ川上流の火葬場にて 7

 いつもは家からバグマティ川岸辺に向かうときには 下流へ向かって歩くことが
 多いのだが、今日は バグマティ川上流に向かって歩くことにした。
 バグマティ川の対岸にスラムを眺めながら、歩いていくと、アメリカの援助によって
 造られた公園がある。
 その公園の中を抜けると、200年近く前に ラナ家によって造られた寺院や火葬場が
 並んでいる場所に出る。
 木の橋を渡ると、壊れかけた家々が並んでいる。
 ふと前方に目をやると 火葬場周辺に大勢の人たちが集まっている。
 その人々の前に 何やら 白い布に巻かれたものが置かれている。
 足を進め、近づいて見ると その白い布で巻かれたものは死者だった。
 
 話を訊くと 死者は年齢65歳のネワール族のマハルザン・カースト(農民カースト) 
 の男で 腎臓を患っていたそうである。
 パタンの旧市街にある死者の住んでいた集落の住民たちが この死者を担いで 
 パタンの集落からこのバグマティ川の火葬場に運んできたのである。
 運んできたものは グティワールと呼ばれる集落のメンバーで、死者の親族以外の
 人たちである。
 その行列の先頭には カサイと呼ばれる最下層カーストの人たちが 長いラッパと
 太鼓を鳴らしながら歩く。
 カサイというのは 普段は 家畜の堵殺を生業とするカーストで マハルザン・
 カーストの中から死者が出た時には 死者の行列の先頭に立ち、死者を悼み、楽器を
 奏でながら、歩く役割を持つ。

 白い布に巻かれた死者の周りには 素焼きの小さな燈明が置かれ、
 死者の魂が 迷い出ないように防壁を作っているようである。
 人々は死者から少し離れたところに固まり、死者との距離を取ろうとしている
 かのようのにも見える。
 そうした人々の態度は 死者の存在を遠ざけ、死者を日常生活の営みから切り離す
 努力なのかもしれない。
 死者のおかれた空間が 何か孤立した異質な空間のように浮かび上がっている。

 石畳に置かれた死者は この場所の近くにある火葬場に運ばれ、荼毘にふされる。
 家族から死者の出た日から13日間は その家族は 死の穢れに纏い付かれ、
 他のものとは食事を取ることは許されない。
 その13日間は 死者を霊が家族を慕って、下界を彷徨わないように、様々のタブーが
 残されたものには課される。
 家族はベッドの上では眠らず、床に敷かれた筵の上で寝なくてはならない。
 出来るだけ質素なものを食べる。
 娯楽は一切遠ざける。
 鏡を見てはならないなど多くのタブーがあり、死者が家に帰って、家族と一緒に
 楽しみたいという思いを断つためでもある。

 13日間の穢れの期間を得て、親族たちは 死の穢れから開放され、その日には 
 酒を飲み、肉を食い、宴会を催す。
 死の儀式というものが ネワール族の社会では 重要な意味を持ち、そのための儀式が
 集落の中でも 引き続き行われる。
 それらの儀式は 集落の人々の絆を強めるのにも大きな役割を持っている。
 生も死も、悲しみも喜びも 小さな祭りも大きな祭りも 集落の人々の濃厚な係わりを
 持続し、生み出すための源泉となっている。
 特にネワール族の農民カーストの世界では 豊穣な大小様々の儀式が1年を通して、
 執り行われている。

 火葬を終えた親族たちは 取り付いた火葬場に巣ぐう悪霊たちを追い払うために
 家の入口前にレンガを並べ、そのレンガの仕切りの外で、聖水を受け、悪霊を追い払う
 儀式を得たものだけが 家に入ることを許される。

 死者を眺めるだけでも 何か圧倒されるものがある。
 自分の死を身近に感じ、それを見つめる機会に晒されるせいかもしれない。
 近くの橋の上から 彼らの様子を眺め、橋を渡り、死者の影響を追い払うように
 バグマティ川の対岸へと移った。


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カトマンズ バグマティ川の辺にて | 01:43:43 | Trackback(0) | Comments(0)
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