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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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カトマンズ 川辺のシバ寺院の前の小さな事件
カトマンズ 川辺のシバ寺院の前の小さな事件 1

カトマンズ 川辺のシバ寺院の前の小さな事件 2

カトマンズ 川辺のシバ寺院の前の小さな事件 3

カトマンズ 川辺のシバ寺院の前の小さな事件 4

カトマンズ 川辺のシバ寺院の前の小さな事件 5

カトマンズ 川辺のシバ寺院の前の小さな事件 6

カトマンズ 川辺のシバ寺院の前の小さな事件 7

カトマンズ 川辺のシバ寺院の前の小さな事件 8

 電気の来る朝4時に起き出し、停電の始まる朝8時までの4時間、コンピューターに
 向かう。
 停電の時間がやってくると、いつものように外へ出て近所を散策することにしている。
 次に電気がやってくるのは 夕方4時から夜8時までも4時間だ。
 日によって停電の時間帯が違うから、睡眠時間の調整がなかなか大変だ。

 家を出て、バグマティ川の岸辺へと向かう。
 やっと日が射し始めたばかりで 空気はまだ肌寒く、心地よい陽射しを浴びるには
 まだ時間が必要だ。
 新しい橋を造っている工事現場を抜ける。
 すぐ脇の水汲み場で水を汲み、両手にポリタンクを持ち、重そうに運ぶ少女の後を
 追うように歩いていくと スクンバシと呼ばれるスラムに等しい集落に入っていく。
 そして、その集落を抜け、バグマティ川岸辺に建つシバ寺院へと向かった。
 シバ寺院に着くころには 陽射しもすっかり暖かくなり、シバ寺院前の石畳の広場には
 燦燦と日が射し始めている。
 
 そのシバ寺院の石畳にネワール族のナガルコティ・カーストのビックラムの幼い妹が
 水色の大きなリュックを背負って座り込んでいる。
 「リュックを背負って どこかに行くのか」と問いかけるが、はっきりした答えはない。
 見ていると、リュックの中から、真新しいノート、ボールペン、お菓子などを
 取り出している。
 履いている靴も真新しい。
 彼女の脇に座り込み、様子を眺めていると、一人の男がやってくる。
 「リュックを片付け、家の中にしまえ」と 女の子に命じている。
 この兄弟・姉妹の母親のことは 知っていたが、父親に会ったのは初めてのこと
 だった。
 「あなたが買い与えたのか。」と尋ねると 「香港の中国人の援助団体が貧しい自分の
 子供たちにくれた。」と答える。
 ちょっといかがわしい感じのする男だった。
 「この頃、母親の姿を見ないがどうしている?」を訊くと
 「4人の子供を置いて 他の男のもとに走った」と言う。
 同情を引くためなのどうかはわからないが 何とも軽く、頼りにならないタイプの男で
 子供や家族のために 身を粉にして働くタイプの男には見えず、今後の子供4人の
 行く末が心配になった。
 ビックラムが水汲みから帰ってくると 何やら叱りつけている。

 その場を離れ、水汲み場を眺めて、再びシバ寺院の広場に帰ってくると、
 岸辺の石段の周りにたくさんの人が集まっている。
 事故、溺死者でも流れ着いたのかと、近づいていくと、1匹の青大将のような蛇が
 石段を行き来している。
 まだ気温が低いためか、動きは緩慢で大勢の人間を前にしても 逃げ出す様子はなく、
 石段の隙間に逃げ込もうとしているが、適当な穴を見つけることが出来ず、右往左往
 しているばかりだ。
 シバ寺院にやって来た蛇、神の使いと思うのか、群れ集まった子供も若者も大人も
 ただただ眺めているばかりで悪さをしようとはしない。
 中国人がいたら、すぐさま朝の献立に上っていただろう。
 こんな蛇1匹の出現も人々に大道芸のような楽しみを与えているようだ。
 若者たちは 蛇を掴む仕草をして、小さな子供たちをからかっている。
 段上になった岸辺の石段は さながら劇場のようだ。
 1匹の蛇が演じるささやかな劇の一幕だった。

 その場を離れ、黒い鉄製の吊橋に向かうと 後ろからビックラムの父親が付いてきた。
 同じ方向に向かうのかと思い、 一緒に歩きながら、会話を進めていると、
 ふと会話が途切れた習慣 後ろを振り向くと いつの間にかいなくなっていた。
 何ともいかがわしい信用しがたい男でだった。
 貧しさを売り物にして 外国人から援助を引き出すというある種のネパール人の
 気質がにじみ出ているそんな男の生き方を見た。


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カトマンズ バグマティ川の辺にて | 02:12:08 | Trackback(0) | Comments(0)
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