■プロフィール

ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

■最近の記事

■Automatic translation WEB site
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリー

■FC2カウンター

■あしとも

■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
■ブロとも申請フォーム
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
カトマンズ カトマンズの菜種油造り職人
カトマンズ カトマンズの菜種油造り職人 1

カトマンズ カトマンズの菜種油造り職人 2

カトマンズ カトマンズの菜種油造り職人 3

カトマンズ カトマンズの菜種油造り職人 4

カトマンズ カトマンズの菜種油造り職人 5

カトマンズ カトマンズの菜種油造り職人 6

 カトマンズのジャッチェン・フリークストリートの裏通りには マナンダールと
 呼ばれる人たちが多く住んでいる。
 彼らはネワール族であり、 ネパール語でマナンダール、ネワール語でサエミと
 呼ばれている菜種油(トーリ・コ・テイル)作り職人カーストである。

 この裏通りに入り込んでみると マナンダール・カーストの人たちが小さな広場に
 座り込んで日向ぼっこをしている。老若男女が集まっている。
 ぽかぽかと陽の降り注ぐ広場で のんびりと午後のひと時を過ごしている。
 座り込んでいる女子大生や主婦もいれば、洗濯に励んでいる主婦もいる。
 その中に 一人の老人が座り込んでいる。
 彼にマナンダールの油作りについて話を訊いている時に 広場の脇にある古い寺院の
 ような建物の中へ 突然 入っていってしまった。
 建物の中に何があるのかと覗いてみると そこが菜種油作りの作業場だった。
 この老人がこの建物を管理しており、菜種油を買いに来た客がやってきたから、
 大急ぎで建物の中に入っていったのである。
 折からの停電で建物の中は薄暗い。その中で老人は 油の量を計り、ビンに詰めている。
 その近くには昔ながらの油を搾り出す機械もある。
 古い機械と新しい機械と両方置いてあるが、どちらも近代的なものではない。

 作り手がはっきりしているところの菜種油なら、安心して買うことも出来るだろう。
 この作業場が出来てから、もう2百年の年月が流れているという。
 きっと混ぜ物のない純粋な菜種油であることは伺われる。
 少し、味見をさせてもらうと 少し苦味があるが、香しい。
 ネワール族が ネワール料理の中にこの菜種油を使っている理由もわかるような気が
 する。
 工場生産の大豆油やコーンオイルと違って、香りがあるのだ。
 これなら、胡麻油のように サラダオイルとしても使えそうである。

 小さい時から菜種油職人としてこの作業場で働いてきた子の老人にとっては、
 この場所は生きがいであり、彼の作り出す油が自慢の種だろう。
 カトマンズ盆地の中では コカナという村の菜種油が有名になっているが、
 その話をすると、ここの菜種油だって、コカナのものに負けやしないと胸を
 張って言う。
 歴史的には ここの方が長い歴史を持っているのである。

 老人の話によれば、元々はマナンダール・カーストの人たちはカトマンズ盆地周辺の
 バネパ近くの小さな村にまとまって住んでいたのが、後にカトマンズの中心部に
 移住して来たと言う。

 だから、このジョッチェンに住み着いたのは ネワールのマッラ王朝時代ではなく、
 サハ王朝時代だったのかもしれない。
 彼らの今住んでいるジョッチェンは マッラ王朝の王宮のすぐ近くにあり、
 職人カーストである彼らが マッラ王朝時代にこの場所に住むことを許されたとは
 思えない。
 サハ王朝の始祖であるプリティビ・ナラヤン・サハがネワール族のマッラ王朝を
 征服したときに この場所には マッラ王朝時代の支配層 シュレスタ・カーストの
 人たち住んでおり、彼らを駆逐したあとに マナンダールたちが住み着いたようにも
 思われる。
 現在、マッラ王朝の王宮近くには 仏教徒が多いが 支配層であったシュレスタ・
 カーストの人たちは少ない。
 前々から、どうしてこの場所に職人カーストのマナンダールが多く住んでいるのか
 不思議だった。

 今は菜種油を造るマナンダールも少なくなり、旧王宮広場の路地裏で 居酒屋を
 やっている人たちも多い。
 安価なひまわり油、大豆油を使う人が増え、菜種油を好むのは老人たちだけで
 その消費はどんどん少なくなっている。
 この老人がいなくなれば、この作業場もなくなってしまうのかもしれない。


++ブログランキングへの協力をお願いします。++

  ** 忘れないで **
       ↓
日本ブログ村ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
   ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
  人気ブログランキングへ


カトマンズ 生き抜く人々 | 11:47:06 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。