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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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アジアの街角 1枚の写真から‐57 日陰がほしい
アジアの街角 1枚の写真から‐57 日陰がほしい

 1週間前の肌寒さが まるで嘘のような暑いバンコクになってしまった。
 日増しに気温は上がっていくばかりで、日中に戸外を歩くのも億劫になる。
 しかし、これが1月の本来の気候である。

 MBKセンターの前に 現代美術館が完成してから、半年ばかりになる。
 もともと公園のあった場所に建てられたものだ。
 いろいろ反対運動もあったようだが、結局建てられてしまった。

 タイルを敷いた美術館前の広場には 今 二つの鉄製の彫刻物が置かれている。
 この暑さの中で ますます暑さを感じさせる鉄製の彫刻である。
 道行く人は 関心を示すことなく、通り過ぎてゆく。

 その彫刻物のちょうど後ろに 以前の公園の名残のように 枝をしっかり広げて
 日陰を作っている1本の樹が立っている。
 その下には オートバイで客を運ぶ運転手が 座り込んで客待ちをしている。
 彫刻物の中では 鉄で造られた人間が 外へ出ようともがいている。

 この二つの光景を眺めながら、一体どちらが人間的なものなのか、文化的なものなのか、
 人間の知恵の産物なのかを考えてしまう。

 人に潤いを与えるという意味ではどちらが勝っているのだろうか。
 自然というものは 長い年月に渡って 人間に 潤い、食料と多くのものを与え続けて
 来た。
 公園をつぶし、樹木を伐採し、近代的な美術館が出来た。
 美術館の横で 細々と生きながらえ、それでもなおかつ 人間に恵みを与えようとする
 あの1本の樹木ほどの価値を 恵みを この美術館は人々に与えているのだろうか。
 民衆のもとめているものと 政府、国家の与えようとするものは いつでもすれ違ってしまう。

 政府というものがお金をかけて 何か施設を作ると 大半はこんなものになり、
 国民にとっては無用の長物になってしまうことが多い。

 戦後 多くの近代ビルディングが建てられたが、百年、2百年後 
 その姿を残していくものがどれだけあるのだろう。
 民衆に愛されない建造物は いつか古くなれば 壊されるだけである。
 人間的なにおいのしない建物は 人に愛されるはずもないし、
 人々に潤いを与えることもない。

 このバンコクの街も いたるところで 建築ラッシュである。
 この勢いの中で 街と自然を共生させようという視点はない。
 樹木より派手なイルミネーションの方が 人を集めやすいからだろうが、
 そんな中で人々の心は 潤いのない殺伐としたものになっていくのだろう。
 近代への誤った憧れは 人々をますます孤独な世界へと追いやっていくことになる。
 工業生産のものに囲まれた生活、消費を謡う社会は 人々を どんどん自然から
 遠ざけていくだろう。
 その先には 一体何が待っているのだろう。


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アジアの街角 1枚の写真から | 16:05:03 | Trackback(0) | Comments(0)
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