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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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東京 東京アール 遠田知子さんとインドサリー‐1
東京 東京アール 遠田知子さんとインドサリー‐1

 東京アールといっても ご存知ない方が大半だろう。
 東京アールというのは、アジアの布を使って服作りをしている遠田知子さんの
 会社の名前である。

 私が遠田知子さんと知り合ったのは 20年近く前になる。
 インドを旅しているときに出会った日本の若者が遠田さんと知り合いで 
 その紹介で知り合うことになった。
 遠田さんも自分の服作りにあったアジアの布を探しており、それではということで
 遠田さんの好みに合った布を探すことになったのである。

 遠田さんがどんな布を好み、どんな色を好むのか、どんな素材の布が遠田さんの服に
 合うのか、それがわかるまでには長い時間がかかった。
 それがわかって、タイ、インドと布探しに 歩き回って布を探しても、
 遠田さんの作る服は1点物で、同じものは必要ない。
 そのためにインドでは 数多くの店を回り、できるだけ多くのサリーを見る必要が
 あるが、量はいらないということになれば、なかなか安く仕入れることも難しかった。
 日本では 高級サリーを使って自分でデザインをして服作りをする人は少なく、
 遠田さんが気に入らなければ、そのまま在庫になってしまう。
 又、サリーの素材であるシーフォンシルク、ジョーゼット、クレープ、オーガンジなど  
 の布素材の縫製もなかなか大変である。
 そのテクニックに精通している人は 遠田さん以外にいないといっても嘘ではない。

 サリーの仕入れのために あるいはシルク布の仕入れのために 
 インド商人相手に交渉するのも大変だ。
 下手をすると 化学繊維のものをシルクと言って売りつけようとする。
 ライターを片手に シルクサリーの横糸と縦糸を少し切り取り、燃やしてみるのは
 必須のことだった。
 いろいろと商品を売りつけようと、棚から商品を出してくるが、それはインド人好みの
 物であって、日本人好みのものではない。
 私好みというより、遠田さん好みのものをイメージしなくてはならないので、
 ことは 余計に複雑なものになっていく。
 だから、店の中に入ると、自分で探してもいいかと断り、
 棚の中のサリーを勝手に探すことになる。
 その方が 時間がかからないのである。

 遠田さんが年 何回か個展、展示会を開いている。
 そのテーマは 『民族の美』である。
 展示会の案内状の中にある遠田さんの言葉を紹介すると

 ― 世界の民が創り出す布に魅せられて 創造的で遊びのある洋服を
   作りつづけております。―

 写真にある作品は ジョーゼットシルクのプリントサリーで作ったパンツスーツである。
 ジャケットは オーガンジシルクを使ったものである。

 遠田さんの大学での専攻は 彫刻である。
 服作りは立体裁断という方法で行うというのは、人間の身体にあった服という発想が
 基盤にあるからだろう。
 これから 少しずつ、遠田さんの仕事を紹介していきたいと思っている。

 遠田さんの連絡先は 民族の美 アトリエ
 〒167-0053 杉並区西荻南3-8-9 畠中ビル3F TEL03-3333-6498


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インド サリー | 20:50:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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