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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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東京 『辻まこと』のこと‐1
東京 『辻まこと』のこと‐1 1

東京 『辻まこと』のこと‐1 2
    辻まことの芸術 宇佐美英治編  みすず書房より


 辻まことの書物を読むようになって、もう何年になるのだろう。
 もう30年以上になるはずだ。
 どういうきっかけで 彼の書物や絵に出合ったのか、思い出せない。
 本屋でふと手にしたときに 惹きつけられたのだろうか。

 3年間住むつもりで ネパールに初めて行った時にも 
 手放すことの出来ない書物だった。
 何かにつけて 彼の書物の中の一文は 心の支えになってくれた。

 彼の言葉の中にこんなものがある。

 ― 自然を抜け動物を抜け、人間を抜け、人を抜け、自分を抜けてみるまで、
   どんな権威の前にも立止らないようにしよう。 ―

 人間が自由であることの絶対条件がこの言葉の中にある。
 この言葉が彼の人生経験の中から導き出されてきたものであることがよくわかる。
 いつも自然とともにあった彼の感性は 既成の価値観から身を引き離し、
 世界を見つめようとする。

 アーナキスト辻潤と伊藤野枝を両親として持ち、10歳のとき、母親である伊藤野枝は 
 大杉栄とともに甘粕憲兵大尉に虐殺される。

 15歳のとき、父 辻潤とともに渡欧、1年間 パリに滞在。
 32歳のとき 天津にて現地召集を受け、陸軍に入隊して先頭に従事。
 その後は 山登り、挿絵、諷刺画文などを発表し、これを生涯続けた。
 自由人という言葉があるなら、まさに辻まことこそ 自由人だった。

 辻まことがなくなって 33年の歳月が流れた。
 世間の表に出ることなく、自由闊達に生きることを望んだ彼の生き方には
 野を駆ける風のようなさわやかさがある。

 自然人でありながら、深い知性を合わせ持った魅力的な人物であったことが
 彼の書物や絵から感じ取れる。

 ― 人を取除けてなお価値のあるものは、
   作品を取除けてなお価値のある人間によって
   作られるような気がする。―
 
 この言葉の意味を知るためには 彼の生きた軌跡を見つめることによって
 その深みを与えられるだろう。
 彼の生きる姿、それが一つの芸術であったような気がする。
 権威や既成の価値観を疑い、自分の生きる方向を探り出す姿勢、
 それは簡単なことではなく、苦痛を伴うものでもある。

 62年の人生を風のように吹き抜けていった辻まことの残したものは大きい。
 こんないい加減な時代だから、余計に彼の残したものに触れてもらいたいと思う。
 生きていくことのエッセンス、エスプリが散りばめられている彼の残した言葉は
 現代社会に対する警句としても古ぼけてはいない。


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徒然なるままに | 18:48:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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