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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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アジアの街角 1枚の写真から‐52 タマン族の老女
アジアの街角 1枚の写真から‐52 タマン族の老女

 カトマンズに滞在しているときのいつものバグマティ川の川辺の散策のコースにある
 古い寺院に行くと、いつも一人の年老いたタマン族の老女に会う。
 私は老女と言ったが、見た目よりも本当はもっと若いのかもしれない。
 寺院を囲む建物の一部屋に 息子、そして孫娘と一緒に住んでいるようだ。

 タマン族というのは チベット仏教を信仰する仏教徒であり、シェルパ族、
 マナン地方に住むマナンギーも彼らと同じ仏教徒である。
 カトマンズの先住民族 ネワール族は 仏教徒であるが、インド、スリランカ、
 東南アジアの国々と同じテラワーダ仏教を信仰している。

 住んでいる地域はカトマンズ周辺の山間部、ツルスリ、そして ポカラ周辺にも多くの
 タマン族が住んでいる。
 バウン族、チェットリ族を除けば、マガール族と並んで、多くの人口を占める民族で
 ある。

 カトマンズ周辺の山間部に住んでいても 教育水準は低く、カトマンズにやってきても
 ネワール族の農繁期の手伝い、リキシャ、荷運び、レストランの皿洗い、ウェーターなど 
 肉体労働に従事することが多い。

 このバグマティ川の川辺に寺院の中に住んでいる老女の顔を見ると、
 しっかりとしわが刻み込まれ、彼女の過酷だった人生を物語っているようにも思われる。
 日本の昔の農村でも このようなしわが刻み込まれた老人の顔をよく見かけたように
 思う。
 強い陽射しの中での毎日の厳しい畑仕事、生きるために厳しい風土のしがみつくように
 ひたすら生き抜いてきた人間の顔である。

 この老女のような人の歴史が刻み込まれたような顔は 今の日本ではあまり見かけなく
 なっている。
 ひとつには農業が機械化され、昔ほど過酷な肉体労働を強いることがなくなったという
 こともあるのだろう。
 4,50年前の農業といえば、本当に肉体労働がすべてだった。
 そんな時代には 日本の農民の顔も この老女のような顔に近かったような気がする。
 農民は農民の顔を持ち、職人は職人の顔を持つ。
 そんな時代だった。
 今では 農業人口は 3百万人である。

 今は 農民も、職人も数少なくなり、日本人の顔も どこかのっぺりしてきたようだ。
 一人ひとりの人間の歴史が、顔に表れてこなくなったようだ。
 個性的な人間が少なくなってきているのも 確かである。
 政治家の顔一つ見ても、この人に国を任せておけば、大丈夫という重厚感もなく、
 ふわふわとしていて、軽薄さだけが目立つ。
 存在感がないのである。
 実業家も、政治家も、サラリーマンも皆 同じような顔をしている。
 皆 器用さを身に着けてきたが、大地に根ざした、あるいはものとの強いかかわりを持つ
 たくましさを持つ人間は減る一方である。
 これでは 日本は危ないと思うのは 私だけだろうか。


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アジアの街角 1枚の写真から | 19:22:51 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
ちょっと観点は違うかもしれませんが、明治の日本人の写真をみると、いい顔しているなぁと思います。
海外に行っても、明治の日本の男はよくもてたというのも、肯ける話です。
2008-11-10 月 20:59:07 | URL | 西森憲司 [編集]
激動の時代を生きてきた明治の人間の顔は 力強いものがあったのでしょうね。
ネパールでもそうですね。
70才以上のネパール人は、ラナ家の独裁政治、サハ家の王政復古、
民主化運動、毛沢東主義派との内戦、そして、王制廃止と激動の
ネパールを生き抜いてきました。
その影響が それぞれの民族の中に それぞれの状況に合わせて、
現れているように思います。
2008-11-10 月 21:35:45 | URL | ひかるの [編集]
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