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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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アジアの街角 1枚の写真から‐47 セブンイレブン哀歌
アジアの街角 1枚の写真から‐47 セブンイレブン哀歌

 ここ10年で すっかりタイで定着してしまったコンビニ セブンイレブンだ。
 バンコクなど『犬も歩けば棒に当たる』ではないが、至るところにセブンイレブンが
 あり、この多さは日本の比ではない。
 バンコクの繁華街に行けば、通りのこっちと向こうにセブンイレブンが 
 顔を突き合わせていることもざらだ。

 売っているものはといえば、飲み物、お菓子、軽食、タバコ、酒、日常生活雑貨などが
 狭い店内に 所狭しと 並んでいる。
 このセブンイレブンの林立の影響で、バンコクの主だった通りにあった小さな商店は
 すっかり姿を消してしまった。
 百、2百メートルごとにセブンイレブンが並ぶようでは、小さな個人商店など
 やっていけるものではない。
 それに24時間営業では 到底 便利さからいっても、太刀打ちできるものではない。

 出来た頃は、客に対する応対もきちんと教育されていたようだか、
 この頃では 「ありがとうございました」の声すら聞かないことも多くなった。
 聞くことはあっても、機械がしゃべるような話し方で、仕方なく言っているようにも
 思えてくる。
 タイのセブンイレブンでは 従業員は 24時間を3交代制で働いている。
 正社員であれば、週一日は休みである。
 3交代制といえば、一人当たりの仕事は、8時間ということになるが、引継ぎ、
 商品の搬入などがあれば、10時間以上というのもざらである。
 1、2時間の残業は 残業手当に含まれない。

 狭い店内では休憩する場所もなく、全くの立ちっぱなしである。
 客はひっきりなしでぼんやりしていることなど出来ない。
 かなりの重労働でも 時給 30ルピー、約百円である。
 中卒で正規社員であれば、諸経費を引かれると 月6千から6千5百バーツ
 (約2万円)が精一杯で 交通費など出ない。

 苦労して働いても、バンコクの物価、生活費を考えると、親元がバンコク在住で
 あればともかく、地方からの出身者は大変だ。
 勤務時間中の食事は、米だけは支給され、おかずだけ買ってきて、交代で摂る。

 店のマネージャー助手、マネージャー、地区管理者へと昇進の形もあるが、
 大半は高卒、高卒より大卒にチャンスがあり、中卒にはチャンスは限られている。
 同じ仕事をしていても給料には 中卒、高卒、大卒で差がある。

 安い給料、きつい仕事ということであれば、中卒での従業員の入れ替わりも激しい。
 1年、2年と勤めているうちに 高卒、大卒(二流大学)の同僚は昇進していくのに
 中卒の昇進はなく、いつまで経っても同じ仕事のままである。
 儲かっているのは経営者だけだ。

 諦めて、別の仕事を探しても 結局あるのは 同じような条件の外食産業だけだ。
 仕事を辞め、簡単にお金を手にしようとするものは、薬物などの違法犯罪に 手を
 染めていくことになる。

 バンコクに行って、セブンイレブンに行く機会があれば、従業員たちが、こんな条件の
 中で、仕事をしていることを 頭の片隅に置いていれば、多少の無愛想も許せるかも
 しれない。


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アジアの街角 1枚の写真から | 00:40:47 | Trackback(0) | Comments(0)
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