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投稿日:2008-10-12 Sun






昨日は 夕方からカトマンズに出かけた。
パタンとカトマンズに架かる橋 バグマティ橋を渡り、マイティ・ガールに向かい、
ネパールの国会議事堂になっているラナ家の宮殿であるシンハー・ダルバールまで
やって来て、そのまま 真っ直ぐ プットリ・サラックに入る。
プットリ・サラックの途中で左に向かう大通りに入ると、その通り一帯には、
ダサインの祭りの時期に入ると 多くのカシ(去勢山羊)、ボカ(雄の山羊)、
ベラ(雄の羊)が売られる。
15日間のダサインの祭りの日の中のアストミといわれる日に 女神ドゥルガに
生贄として捧げられるためだ。
カシは生贄としては用を為さず、ダサインの祭りの間に各家庭で食されるためのものだ。
ボカやベラにしても 女神ドゥルガに生贄の血を捧げたあとは 家庭で食される。
アストミの日には ハヌマンドカの広場では、政府の予算で、154頭のランゴ
(雄の水牛)、154頭のボカ、154頭のカシなどが首を切られ、女神ドゥルガに
捧げられる。
ヒンズー教を国教からはずし、信仰の自由を謳った共和制政府は、最初の予算では
ハヌマンドカでの生贄のための費用は削っていたが、利権を抱える一部ネワール族の
反対に合い、又予算の復活をしてしまった。
ここで生贄にされた動物たちの肉は 軍、警察、管理、一部ネワール族に回される。
カトマンズ庶民にとっては、益のないハヌマンドカの行事である。
山羊や水牛にとっては、受難の日は終わらない。
そんな運命であるとは露知らず、山羊や羊たちは寄り添って草を食んでいる。
ダディン村からやって来た農夫たちが ボカやカシを引きつれ、この場所に売りに
やってきている。
直接売れば、一応1キロ250ルピー計算にはなっているが、値引きが当たり前の
ネパールでは、1キロ220,230ルピーが売り値だろう。
この通りでこうした農夫からカシ、ボカを買い付け、売っている商人に売るとなると、
1キロ 200ルピー以下の値段になってしまうだろう。
ダディンからやってきた農夫たちは どうしようかと思案している様子である。
グルン、タマン、ネワール族の農民たちだ。
村からまとめてボカを連れてきて、商いをしているタマン族の女もいれば、
父子でボカやカシを打っているバウン族もいる。
普段は 運転手の仕事をしていると言う。
車を使って、村々を回り、ボカやカシを買いつけ、この場所で商いをしている。
大体、ボカ、カシの1頭の値段は 6千から8千ルピーである。
一般庶民の手に届く値段ではない。
バウン族やチェットリ族の中産階級以上のものたちが買っていく贅沢な代物である。
仏教徒であるグルン、シェルパ、タマン、キラティーを信仰するライ・リンブー族に
とっては、ダサインはさほど重要なものではない。
240年間に渡りネパールを支配した支配勢力、チェットリ、バウン族が
他の民族に押し付けたもの以上のものではない。
王制が廃止され、共和制が生まれたにもかかわらず、何の批判も自覚もないまま
ダサインの祭りは 国家的行事として 継続されていく。
共和制になっても 何一つ 変わってはいないネパールである。
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