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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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アジアの街角 1枚の写真から‐36 晩年
アジアの街角 1枚の写真から‐36 晩年

 カトマンズのネワール族の住む地域に行くと、チョークと呼ばれる広場に
 老人たちが座り込んで、のんびりした午後の時間を過ごしているのを
 よく見かける。
 ネワール族の集落には、3階、4階建てのレンガ造りの建物に囲まれた広場
 があり、そこが憩いの場所になっている。
 老人、若者、子供たちが、集落に住む人々との触れ合いを求めて、
 この広場に集まって来る。

 60,70歳を過ぎたネワール族の老女たちが、広場の片隅に座り込んで、
 満ち足りた表情で、午後のひと時を過ごしている。
 ネワール族のサッキャ・カースト(仏教徒)の女たちだ。
 主だった家の仕事は、嫁たちに任せ、午後になると、幼なじみ、親戚のものたちと
 のんびりしたひと時を過ごすのである。

 ネワール族は、大家族制の習慣があり、この老人たちの息子家族も、
 同じ家の中に住むのが普通だ。
 娘たちは結婚すれば、家を出て行く。
 息子が三人いれば、息子が結婚すれば、息子の嫁、その子供が同居することになる。
 だから、家族10人以上というのは当たり前である。

 息子たちの家族は、母親であるこの老女たちに生活費を渡し、彼女たちが家庭を
 取りまとめていく。
 彼女たちが亡くなると、大家族にまとまりがなくなり、
 財産分けの問題が出てくることもある。

 カトマンズの昔からの先住民族であるネワール族は、他の民族に比べれば、
 土地も家もあり、豊かな民族といえる。
 しかし先進諸国に比べれば、決して物質的に豊かだとはいえない。
 豊かでないから、互いに支えあうともいえる。
 その一つの実りが、このネワール族の年老いた女たちの姿である。

 日本では、子供たちの世話にならないことを前提として、生活を考えていく。
 年金、医療など社会制度もどうなっていくかわからない。
 老後のために貯めておいたお金をねらう振り込め詐欺、おれおれ詐欺、
 ものを買わせる悪徳業者、孤独な老人だけでは防ぎきれないくらいの執拗さで
 迫ってくる。
 アメリカ的な似非自由主義、似非個人主義を謳ってきた家族制度の結果が
 今の家族問題、老人問題だ。
 古い伝統を捨て、すぐに新しいものに走る日本人の欠点の結果だ。
 それを進めてきた政府、それを信じてきた国民、にっちもさっちも行かないところまで
 日本は来てしまった。

 こんな時には、一番身近な家族で支えあうというのが本当であるが、
 その家族も崩壊寸前だ。
 それすら、気がつかないで、安心しきっているところもある。

 いつかは誰しも歳を取り、老後を迎える。
 支えあう人間を失った老後を考えることも出来ないくらい想像力を失った日本人なの
 だろうか。
 みんな自分だけは違うと思っているのだろうか。


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アジアの街角 1枚の写真から | 00:11:09 | Trackback(0) | Comments(0)
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