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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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ネパール チェットリ族とバウン族‐3 悲劇の中の先住民族‐2
 以前、バソンタプールの旧王宮広場の中にある第8代のサハ家の国王の血筋にあたる
 ネパール人と親しくしていたことがあって、よくその家を訪問した。

 4階建ての古い建物で、1階、2階は 店舗として貸し、3階にはその知り合いが、
 4階部分には 彼の弟家族が住んでいた。
 その弟も何年か前に亡くなり、親しくしていたネパール人も住んでいた場所を貸間にし、
 別の場所に引っ越してしまい、会う機会はなくなってしまった。

 いつ頃までかは知らないが、彼が住んでいたあたりは、
 すべて彼の一族の土地であったらしいが、 切り売りするうちに、
 知り合った頃には 彼が住んでいた建物だけが、彼らの残された土地になっていた。
 彼の父親はサハ、母親はラナ、父親の時代は、サハとラナが結婚するのが
 当たり前のことのようであったが、知り合いの彼は、サハ同士で結婚していた。

 あるとき、彼が 地方のツルスリに用があるので一緒に遊びに行かないかと
 誘われたことが
 ある。もう24,5年前の話だ。
 話を聞くと、ツルスリ近辺に 何千ロプニ(1ロプニは約160坪)かの農地があり、
 その小作料が滞っているから、ツルスリの役所に苦情を申し立てに行くとの事だった。
 私もツルスリには、行ったことがなかったので、良い機会だと思い、同行することに
 したのだ。

 第8代目の王の血筋に当たる人間が、これだけの土地を持っているとするなら、
 もっと近い血筋の人間なら、もっと多くの土地を持っていても不思議ではない。
 サハ家でこのくらいなら、104年の独裁制をしいたラナ家であれば、もっと莫大な
 地所を持っていたとしても不思議ではない。

 先住民族であるグルン族、マガール族、タマン族などを支配下に置くことで、
 彼らの持つ土地を奪っていったことは考えられることだ。
 専制君主制とは、そういうものだからである。

 ラナ家の時代になると、西ネパールのグルン、マガール、
 東ネパールのライ・リンブー族にとっては、苦難の時代になるのである。
 イギリスの要請によって、グルカ兵をイギリス軍の傭兵として、供給することで、
 ラナ家は、その見返りに莫大なお金を手にすることになる。
 グルン、マガール、ライ・リンブー族の村が貧しければ貧しいほど、
 村の若者を グルカ兵として訓練し、イギリス軍に送り込むことは容易だっただろう。
 安定した暮らしが出来るなら、イギリス軍の戦いの前線に立ち、命の危険にさらされる
 グルカ兵などを望むものはいない。
 貧しさゆえの選択である。

 イギリスからの莫大なお金を得ながら、ラナ家はそのお金で贅沢の限りを尽くす。
 カトマンズのラナ家の宮殿群が、山岳民族の命と引き換えに得たお金で建てられたものだ。
 莫大な富を得ても、その富は彼らの村へと還元されることはなかった。
 村が貧しければ、貧しいほど、グルカ兵の志願者は減ることはない。
 インドとの戦闘、第1次世界大戦、第2次世界大戦、インド独立戦争とどれだけの
 グルカ兵が 世界の各地で、命を失っていったのだろう。
 一時期、グルカ兵の死者の数が多すぎて、イギリス軍へのグルカ兵の供給に支障をきたし、
 ラナ家も困ってしまうということもあったようだ。
 どれだけのグルカ兵の戦死者があったのか、正確に調べて見る必要もあるだろう。

 給料は正規のイギリス兵の何十分の一、戦死の保障も同様だ。
 戦闘の一番危険な前線での任務に就きながら、この有様だったのである。

 やっとここ数年で、イギリスでの裁判の結果、イギリス軍の正規の兵に近い給料と
 戦死の際の保証金になったようだ。

 山岳地方の貧しさを温存し、グルカ兵をイギリスの傭兵として、身売りをし続けてきた
 ラナ家、サハ家によるチェットリ族による支配体制、これに対する反逆が、グルカ兵を
 多く出したグルン、マガール、ライ・リンブーの中から生まれてきている。
 マオイストの戦士として。


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ネパールの事情 | 03:19:18 | Trackback(0) | Comments(0)
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