投稿日:2008-07-19 Sat







バンコクに到着してから 3日目に入った。
カトマンズの生活が3ヶ月だったから、バンコクの街にはまだ違和感をあり、
街には なかなか馴染んでいくことができない。
そんな違和感を解消していくためには、バンコクの街の中を平すら歩き回るのが
一番良い方法であるが、部屋の片付け、こまごましたものの買出しに追われ、
歩き回ることが出来ない。
街に馴染むもう一つの方法は、地元の食べ物をひたすら食べることだ。
身体が 地元の食べ物や匂いに馴染んでくると、街を置けいれる態勢が出来てくる。
昔、読んだ金子光晴の中で 旅を続けていると、身体が旅や異国に馴染んできて
日本の食べ物をさほど食べたいということもなくなり、だんだん旅で出会う食べ物に
満足するようになるといったようなことが書かれている。
確かにそんなこともある。
私も今回の3ヶ月カトマンズ滞在の中で、一度も日本食レストランには行かなかった。
経済的な理由もあるが、大半はネワール族の経営する食堂で昼食は済ませたし、
その味付けには不満はなかった。夕食は自炊だった。
この自炊も楽しい。日本ではお目にかかることない、野菜などの料理法などを
地元の主婦に訊く機会もできる。
ただ、米だけは 日本米にこだわりがあり、カトマンズでもバンコクでも 現地産の
日本米を買うようにしている。
タイなら、ご飯は自分で炊いて、おかずは路上の屋台からということになる。
身体が 現地の食べ物に馴染まない限り、そこに生活する人の生の姿を
共感的に見ることは出来ない。
異文化を受け容れることの出来るかどうかは 人間の適応能力の幅でもある。
匂い、清潔、不潔、見た目といったことが 拒否反応を起こすことも多い。
何でも抵抗なく食べることが出来る、どんな場所でも泊まることの出来る能力は、
旅をするなり、異国で生活するには 大きな支えになる。
私などは、健康に害を及ぼす可能性のある食べ物は不潔と決め、
それ以外は清潔でないにしても食べるようにしている。
バンコクの庶民が 普通に食べているものを、同じ場所に座って食べる。
まずそこから、バンコクへの理解は始まる。
庶民8割、中産階級以上2割のタイである。
庶民の生活を知ることなく、タイへの理解はありえない。
異国にやってきて、景色ばかり眺め、日本と同じような生活場所を探しているようでは、
旅の楽しさは、失われてしまう。
旅の中で、心の健康を取り戻したいと願うなら、心の健康な人々のいる場所へと
足を運ぶ必要がある。
生きていくために 身体を使い真面目に取り組んでいる人は、
それだけでも健康な人々である。
外国人旅行者相手に 如何に金儲けをするかという人間のそばにいては、危険極まり
ないし、心の健康を取り戻すことは出来ない。
そんな気持ちもあって、今は近くの屋台料理を食べている。
中華風タイ料理、東北タイ料理、中央タイ料理と何でも食べている。
今日の朝食は、東北タイ風牛肉麺、麺はビーフン(センミー)を食べた。
運河の向こうのイスラム教徒 チャム族の住む集落 バーン・クルアで、牛肉いりおかゆを
食べようと思ったが、どうも閉業してしまったようだ。
楽しみが、一つ なくなってしまった。
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