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Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
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ネパール チェットリ族とバウン族‐1
 ネパールの王制廃止、連邦共和制とは、何を意味するものだろうか。
 240年続いた王制が廃止され、連邦共和制が取られるということは、
 240年間の間に造られてきた チェットリ、バウン族による支配体制の終了を意味する。
 王制を支えてきた支配体制とは、どんなものなのか理解することなく、王制廃止、
 連邦共和制という言葉遊びで終わってはならない。

 王制を支えてきたものは、軍、警察という治安機関であるということを忘れてはならない。
 又、王制から利権を得ていた官僚組織もそれには含まれる。
 240年の王制といっても、サハ家が支配体制を築いていたのは、
 ゴルカ王朝創始からの80年間と王政復古後の60年間だけである。
 残りの百年間は 摂政政治を騙ったラナ家による独裁政治である。
 国王は ラナ家から妃を迎えるという形は今でも残り、
 ラナ家百年の間に築いた軍の組織は健在である。

 日本の徳川幕府時代の直参旗本のようなチェットリ族、タパ、パンディ、バスネット、
 ビスタ、そしてサハ、サハ家と強い血縁関係にあるラナなどは、今でも軍、警察の
 上層部で力を持っている。
 1990年の民主化の折にも、こうした特権的なチェットリ族に占められた軍、警察の実権は
 国王が握り、手放すことはなかった。
 バウン族はどうしていたかといえば、政党政治の中で手に入れた特権を利用し、
 軍、治安を除いた官僚組織の中に入り込み、賄賂、汚職によってひたすら、
 蓄財に励んでいたのである。
 又、政府の職を得るにも、バウン族の血縁関係によるこねがあれば、容易であり、
 政府の上級官吏は ほとんどバウン族によって占められることになったのである。

 インドからネパールにチェットリ族が 移住してきたのは今から、4,5百年前のことである。
 イスラム勢力との戦いに敗れたインドのクシャトリアが、西ネパールに入り込んでくるのである。
 今の王族の祖先たちのトックリ・チェットリもこの頃に西ネパールに入り込んで、
 あるものは、シンハトックリ、あるものはマッラトックリ、ボテトックリ、そして、カトマンズを征服し、
 ネパール全土を手に入れたのが、ゴルカ地方の豪族であったサハトックリだ。

 このトックリ・チェットリたちが入り込んだ地方は、マガール族、グルン族たちの
 生活する場所だった。
 全くすれていなかった山岳民族を手名づけることなど、いとも簡単なことだっただろう。
 歩兵として訓練し、戦いの先頭に立てる。
 それがラナ家独裁制の時代には、命知らずのイギリスの傭兵としてのグルカ兵となり、
 第1次大戦、第2次大戦、インド独立戦争で多くの命を落とすことになるのである。

 その後入り込んできたのは、イギリスの植民地化時代にイギリス軍との戦いに敗れた
 インドのクシャトリアだろう。
 彼らは、東ネパールの方に入りこんな出来たようだ。
 ネパール軍の強化のために 積極的にこうしたインドからのクシャトリアの亡命を
 受け容れたと思われる。

 ビンセム・タパが 首相として、イギリス軍と戦っていた1850年頃には、
 イギリス軍との戦いに敗れたクシャトリアはネパールに入り込み、ネパール軍に協力し、
 ネパールでの定住を果たしたものも かなりの数だろう。
 そうでなければ、ネパールの人口比で、チェットリ族、バウン族で30%以上を占めるという
 事実は説明がつかない。
 こうした形でチェットリ族のネパールでの先住民族支配体制は、整っていくのである。
 当然、ヒンズー教徒である彼らにとっては、ヒンズー教の僧侶 バウン族は必要な存在である。
 しかし、1990年に始まる政党政治までは、ネパールの支配体制の中では、
 大きな役割は持っていなかっただろう。
 彼らが、政治的な力をつけてくるのは、1990年以降の政党政治に入ってからだろう。
 そして、ネパールは 賄賂と汚職にまみれた腐敗政治へと向かっていくのである。


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ネパールの事情 | 22:44:14 | Trackback(0) | Comments(0)
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