投稿日:2008-07-09 Wed




今日も午前中4時間の停電である。いつものように近所を散歩することにした。
昨年の10月のカトマンズ滞在の折に 『カトマンズ教育事情 校舎崩壊の危機に
怯える公立学校』で記事にした公立学校の辺りまで足を運ぶことにした。
その後、どうなったのか気になっていたからだ。
そこにたどり着いてみると、学校の正面にあった木工芸の窓の美しかった建物が
すっかり消え失せてしまっていた。
どうも壁に貼られている図面を見ると、前の姿を生かしながら、新たに建て直すようだ。
百年以上経ている建物、74年前の地震には、どうにか持ちこたえたが、
建物の内部を見れば、次の地震の際には保障しかねるというものだった。
雨漏りもひどく、室内も目を悪くしそうな暗さだった。
どこの国の援助が入ったのかは知らないが、ここで学んでいた貧しい家庭の子供たちの
姿を思い出すにつけても、一安心である。
ネパールの仕事であるから、いつ完成するのかわからないが、建物という器が出来たら、
教育内容に関しても充実するように この学校の教師にも期待したい。
カトマンズ市内の公立学校は、百年を超える建物が使われており、
その施設の劣悪さには目を覆うものがある。
公教育に無関心な政府の姿勢をそのまま表している。
政府官吏、政治家の子供たちは、公立学校などには通わず、皆、私立学校に通っている。
こうした教育に係わる、あるいは重大な決定権を持つ政府官吏、政治家が
関心を持たないことから、カトマンズの公教育はなおざりにされている。
公教育の充実なくして、どう国づくりを進めていくのか疑問も湧く。
教育に無関心な政府が 国づくりに成功したためしはない。
カトマンズの8割以上の子供たちの教育が、私立学校に任されている現状は、
異常としか思われない。
異常が当たり前のことになってしまうと、
誰もおかしいと思わなくなってしまうところが怖い。
未来に展望を持とうとしないネパール政府、政治家たち、こんな姿勢では、
国の混乱はいつまで経っても終わらない。
国民も政治家も政府官僚たちも てんで別々の方向を向いている。
自分さえ良ければいいという姿勢は、後には大きな不幸を呼び込むことになる。
50以上の民族融和の機会は、公教育の場にしかないことが、
どうしてわからないのだろう。
自らの国の教育を外国の援助に頼って当たり前だとするこの国の政府の姿勢には
あきれ果てている。
公教育に無関心なこの国の政府に そしてこの国に 再生の道は あるのだろうか。
その後、再び、この学校を訪問して、直接、校長から話を聞いてみた。
彼の話によると、新しく立て直すという話はなく、子供の安全のために壊したということで、
足りなくなった部屋は、近くの他の場所に部屋を借りており、家賃は生徒負担に
なっているという話だ。
政府の補助もなし、どこからも寄付がないとすれば、仕方のないことである。
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