投稿日:2008-07-05 Sat
前に住んでいた大家、私が日本に3ヶ月ばかり、帰国する際に一言、
− 浴室の鍵は、置いていってください。水が漏れたりすると困るから。
私の借りていた2階のフロアの浴室は、外にあったのだ。
そのまま、素直に浴室の鍵を返し、帰国する。
3ヵ月後、再び 帰ってくると、浴室の中においてあったバケツ類、容器は
ペンキだらけだった。半分壊れかけているものもある。
唖然!これが目的だったのだ。
この大家のだんな、政府の中級官吏、日本にもアジア各国の保健関係のセミナーにも
出かけている国際派なのだ。
どうもわからない。
文句を言っても、あの「家のねずみじゃない。」と言った ”かかあ殿下”の奥さん、
聞く耳は持たない。
こんなことは、ネパールではよくあることである。
今住んでいる所でも同じようなことがあった。
今住んでいる家の持ち主は、チェットリ族(武士カースト)、上記の習慣は、ネワール族特有の
ものであろうと思っていたのだ。
ところがところである。彼らも同じようなことをするのである。
入居して3年目ぐらいは、この家の主人がきちんと家の管理もしており、生活習慣も
しっかりしており、鍵を預けて、帰国しても何一つ問題がなかったし、少しお金を
渡しておけば、部屋もきれいに掃除しておいてくれたものである。
とはいっても、貴重品類を置いた部屋だけは、きちんと鍵をかけ、鍵は渡さない。
この主人が、癌で亡くなると、誰も奥さんのコントロールが出来なくなり、本来の性格が
表に出てくるのである。
いつもの調子で、この奥さんに鍵を預け、清掃のための少しのお金を渡し帰国する。
帰ってきてみると 部屋の掃除はされていない。
その上、日本から持ってきていた上質の旅行用のボストンバックもなくなっている。
大家の住んでいる上階に行って、大家に聞くと、旅行に使ったと言う。
返してもらうと、泥だらけ、全く,呆れてしまうのだ。
それ以後は、鍵は預けない。
ネパールでは お金の貸し借りもそうである。
外国人がお金など貸そうものなら、これはチャンスとばかり、返ってこないと思って
いいだろう。
ある者は、ない者に与えるのが、当然と思っているせいかも知れない。
与えたら最後、貸したら最後である。
いいにつけ、悪いにつけ、それがネパールの社会である。
借りるのも大変なのである。ものを借りると、その何倍もある価値の物を、貸さざるを得なくなる。
しかし、そんなことをいちいち気にしていては、神経症になり、ネパールでは、
生活できないのである。
彼らにとっては、どんな日本人も金持ちであり、それは不滅の真理なのだ。
「お金など大して持っていない。」と主張しても、鼻で笑って、根っから信用しようと
しない。
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