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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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カトマンズ 生き抜く人々‐09 グルン族のおじさん
グルン族のおじさん


 パタンに行くつもりで、バグマティ橋の近くにある乗り合いテンプー乗り場に行く
 途中の道で、民族風な衣装で身を固めた人を見かけた。
 辺りの風景からあまりに際立っているし、又、それが様になっている。
 私の悪い癖で、こうした人物を見かけるとついつい声をかけてしまう。
 都合の良いことに 彼も乗り合いテンプーに乗るつもりだったらしく、行く方向は
 同じだった。

 ― 叔父さんは何族なの 村はどこなの。

 ― わしは ポカラのグルン族じゃよ。

 ― へえ! 叔父さんが今着ているのは、グルン族の正式の衣装なの。

 ― そうじゃよ。大事な行事があるときは、この格好じゃよ。
   今日は 選挙のことで、マオイストの事務所に用があったから、この格好で来た。

 ― ポカラのグルン族は、ヒンズー教徒だけど、叔父さんもそうかい。

 ― いや、ポカラのグルン族は、本当は仏教徒じゃよ。
   今の王制がヒンズー教を押し付けたから、ヒンズー教も信仰するけど、
   もともとは、仏教徒じゃ。
   今の政府も、その前の政府もわしらに苦しみばかりを与えよった。
   マオイストに協力すれば、わしらの生活も少しは良くなるかと思って、
   今、マオイストの事務所で話をしてきたばかりじゃ。

 こんな会話を彼と交わした。素朴で正直そうな人物だった。
 マオイストの上層部は、バウン族、チェットリー族で占められているが、
 このような素朴な村の人々の願いを真に受け止めてほしいと思う。
 政権を取った途端に、贅沢三昧に走るこれまでの政党と同じでは困る。
 マオイストの実戦部隊はこの人物のような底辺部で苦しんでいる人たちである。
 苦しい生活を強いられて、機会均等の保障されない少数民族、低カーストの人たちが
 マオイストに期待しているのである。

 上層部のバウン族、チェットリー族が どこまで彼らの苦しみを理解しているのか、
 口先だけの甘い言葉なのか、それがこれから証明されていくだろう。
 私など、バウン族、チェットリー族に対しては、ちょっと信用を置きがたくなって
 しまっている。
 今までの王制、政党制で甘い汁を吸ってきたのは彼ら、チェットリー、バウンだからだ。
 グルン、マガール、ライ、リンブー、タマンたちの土地を奪ってきた人間たちは
 バウン、チェットリーだったという歴史上の事実もある。

 王制、政党制、今回の選挙と 2度あることは3度あるか、それとも3度目の正直に
 なるかは、神様だけが知っている。

 ネパールの制憲議会が終わって、2ヶ月以上の月日が流れた。
 未だに新しい政府は出来上がっていない。
 このグルン族のおじさんの期待する方向へと政治の形は 整っていないことは確かだ。
 マオイストと国軍の確執、今まで支配層、中産階級を支えてきたコングレスと共産主義政党との
 争い、その隙間を縫っての新しいタライ地方の政党の駆け引きと、新しい政府が出来そうで
 出来ない状況が続いている。

 国民そっち抜けの政治家たちの権力争い、石油高騰による公共運賃値上げの要求に伴う
 ゼネスト、物価高と問題は山積しているのに、責任を持って政策に当たる政府がないというのは 
 異常な事態だ。

 先進諸国では、大変なことになるが、このネパールも大変は大変だが、どうにかなっていると
 いうのが不思議なことだ。
 それだけ、一般国民は政治に期待していないことになるし、自衛の道を持っていると
 いうことだろう。政治がどうであれ、生きていかなくてはならないのである。


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カトマンズ 生き抜く人々 | 13:41:03 | Trackback(0) | Comments(0)
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