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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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カトマンズ 川辺のシバ寺院‐4 神々と老婆
川辺のシバ寺院‐4 神々と老婆 1

川辺のシバ寺院‐4 神々と老婆 2

川辺のシバ寺院‐4 神々と老婆 3

川辺のシバ寺院‐4 神々と老婆 04

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川辺のシバ寺院‐4 神々と老婆 11

川辺のシバ寺院‐4 神々と老婆 12


 シバ寺院の横の小さな広場には、ヒンズー教の神々が石に姿を変えて、
 人々の来るのを待ちわびている。
 その神々がどういう名の神様なのか、どうもはっきりしない。
 ガネーシュ、サラサティ、ラーマとシタ、ハヌマンなどはよく眼にするから、
 どうにかわかるが、シバ、ビシュヌ、クリシュナなど同じようで区別がつかない。
 川辺にいたネパール人の叔父さんに訊いてみたが、彼もよくわからないようだ。
 何族かと訊いてみると、チェットリ族だと言う。
 チェットリ族といえば、はっきりとしたヒンズー教徒である。
 それも50歳を過ぎたチェットリ族のおじさんだ。
 おじさんも 私の質問には困ったようで、近くにいたバウン族の青年に助けを求める。
 その青年は、ウッパデャ・バウンと呼ばれるヒンズー教の祭儀を司るカーストに属している。
 これはガネーシュ、サラサティ、ラーマとシタまではわかるが、あとは曖昧になってくる。
 そのあとに又、同じカーストの16,7歳の若者がやってくるが、これも 神々の名がわからない。
 どうも近頃のウッパディア・バウンの息子たちは、この程度である。

 そうすると、すぐ横の崩れかけた家の中から、白髪の老婆が出てきた。
 いつも私がこのシバ寺院にやってくると、お茶を飲むお金がないから、お金をくれと
 せがむ老女である。
 これは又、お茶代をせがんでくると思って構えていると、なんと、この広場の中にいる
 数々の神々の名を 当然のことのように挙げ始める。
 このくらいのことがわからずにどうするんだという按配だ。
 前に訊いたチェットリもウッパディ・バウンの息子たちもあまりに情けない有様だったから、
 すっかり感心してしまった。

 話を聞いてみると、この老婆は、この寺院の横に建つ今は朽ちかけているような家で
 生まれたと言う。神々とともに齢を重ねてきたなら、神々は 家族同然だ。
 20年前に彼女の夫は亡くなり、一人息子もインドに行ったきり、帰って来ないと言う。
 いつもは、うるさいと感じていた老婆も、じっくり 話をすると 違った存在に見えてくる。
 彼女の人生の有り様、ここに生まれ、少女時代、娘時代、中年、老年と姿を変えてきた
 彼女の人生の流れを感じてしまう。
 幸せな時代もあったことだろう。今、一人で孤独に耐えながら、生き抜いているのだろう。
 死ぬまでは、生き抜くより仕方がないという強さもあるようだ。
 ひたすら息子の帰りを待ちわびているのかもしれない。

 私が帰りかけるといつものように、お茶代をくれとせがんできた。
 このとき、神々の名前を教えてくれたお礼にお茶代を上げてもいいと思ったのだが、
 この日は、部屋にお金を忘れてきてしまっていた。
 今日はお金を忘れてしまった。今度来たときに渡すからと言うと、あっさり諦めて、
 家の中に入って行った。

 口に出したことは必ず守るというのが、私の流儀である。
 翌日、再び、このシバ寺院を訪れ、老婆を探した。
 老婆は、人の気配を感じたらしく 家の中から出てきた。
 この日は、元気がなさそうだった。熱があって、体調がよくないと言う。
 約束のお茶代を渡して、すぐに帰ってきた。


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カトマンズ バグマティ川の辺にて | 14:19:41 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
必ず守る
すごい人ですね。
2008-06-21 土 21:24:54 | URL | tougei1013 [編集]
ぜんぜん凄くないですよ。
出来ないことは、始めから口に出しませんから。
出来ることも知れていますから。
2008-06-22 日 00:09:03 | URL | ひかるの [編集]
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