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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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ネパール キルティプールへのいざない‐5 街の中心
キルティプールへのいざない‐5 1

キルティプールへのいざない‐5 2

キルティプールへのいざない‐5 3

キルティプールへのいざない‐5 4

キルティプールへのいざない‐5 5

キルティプールへのいざない‐5 6


 この街の中心には、ため池がある。乾期の水不足に備えて、造られたものだ。
 雨期も終わりに近づいているこの池には、緑色の水が、満々と湛えられている。
 20年の昔には、この池の周りで、女たちが、おしゃべりに花を咲かせながら、洗濯を
 していたものだが、街に大きな貯水タンクが備えられてからは、各家庭に水道が引かれ、
 緑色に濁った水で、洗濯をすることもなくなった。

 貯水タンクが出来るまでは、本当に大変だったのだ。
 毎回の食事に使う水を手に入れることで精一杯だった。
 冬場の乾期になると、水も簡単に手に入らなくなり、子供たちの水浴びも間々ならず、
 1週間も10日も水浴びをしていない子供たちの姿は、当たり前のことだった。
 それに比べると、最近のキルティプールの子供たちも小奇麗になったものだ。
 高い丘の上にあるキルティプールでは、井戸を掘っても、水は出ない。
 朝と夕に政府から、供給される丘の下の水場まで、女たちは、何度も水の入った20キロ近い
 真鋳の甕を腰に抱えて、長い階段を上り下りしなければならなかったのだ。
 皆、列を成して自分の番を待っていたものだ。 
 これがなくなっただけで、女たちの重労働は軽減された。

 ため池のあるこの場所は、街の人たちの重要な決定の話し合いの際には 街の人たちで
 埋め尽くされる。
 何かあれば、この場所が使われるのである。
 この池は、ネワールの重要なお祭りであるインドラ・ザットラの時には、楽しみの場所にも変わる。
 各トール(地区)から選ばれた若者たちが、この池に投げ入れられた水牛の足を、
 池の中に飛び込んで奪い合うのだ。
 ネワール族の人々にとっては、水牛は重要な蛋白源である。
 どんな祭事にも水牛料理は欠かせない。
 その水牛の足を奪い合う若者たちをキルティプールの町の人たちは、池を囲んで声援する。
 人々は、自分の地区から出た若者を応援することに熱中する。
 そんな興奮の中で、インドラ・ザットラのお祭りは、終焉していくのである。

 この池を眺めていると、そんな20年以上も前の光景が思い出されてくる。
 カーストという違いはあっても、町の人が一体となって、祭りを楽しんでいた。
 キルティプールのネワール族も本当に祭り好きなのだ。
 カトマンズよりは、素朴に祭りを楽しむ習慣は キルティプールのほうが色濃く残って
 いる。見るための祭りではなく、参加するための祭りだ。
 キルティプールに住む者同士が つながりを深め、非日常的な空間を楽しむ場でもある。
 何百年にも渡って続いてきたキルティプールの民たちの祭りなのだ。
 王朝が ネワールのマッラ王朝空チェットリ族のゴルカ王朝に変わっても、途切れることなく
 続くネワール族の祭りの数々、これこそ彼らの文化遺産なのだ。


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ネパール キルティプール | 01:37:05 | Trackback(0) | Comments(0)
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