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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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カトマンズ ネワール族 仏教徒の悲哀‐3
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ネワール族 仏教徒の悲哀‐3 9


 カトマンズのネワール族のすべての職業カーストにはグッティと呼ばれる組織がある。
 このグッティは一族の団結を図るものであったり、カーストの中の人々のつながりを
 深めるものであったりする。
 そのグッティという制度が異なったカーストとの交流を阻害し、職業カーストを固定したものにし、
 身分制度を作り上げる基礎となったようだ。

 農民カースト マハルザンのグッティについていえば、まず 一族の護り神 クル・デョオタと
 崇めるグッティ集団がある。この護り神は 各家々で異なる。
 それはヒンズー教の神でもなければ、仏陀でもない。民間・土着信仰の神々のようだ。
 タイの土着信仰のピー 精霊信仰にも似ているようだ。
 この家族の護り神は、一族以外のものに見せることは許されない。
 例えば、家族の中で、娘が結婚すると その娘は結婚しても実家の一族の護り神 
 クル・デョオタの祭儀には参加できるが、彼女の夫は参加できない。
 この一族の護り神 クル・デョオタを崇める血のつながりを持つグッティは、
 ネワール族のすべての職業カーストの家族が持っている。
 もし、家族の誰かが、下位に属するカーストか、他の民族と結婚することになれば、
 そのグッティから追い出されることになる。
 一族の護り神 クル・デョオタを穢すことになるからだ。

 下位に属するカーストの人間、あるいは異なった民族が、家の中で生活できたとしても
 一族の護り神 クル・デョオタの祭事には参加できないし、その家の台所にも入ることは 
 許されない。上位カーストになればなるほど、その傾向が強いようだ。
 下位カースト、異なった民族のものは、一族の護り神 クル・デョオタを崇める家族に
 穢れを持ち込むということからだ。

 そのグッティとは 別のグッティもある。
 カトマンズのマハルザンについていえば、カトマンズの農民カースト マハルザンの
 住む地域を35に分けている。
 その地域の一つ一つをトールと呼び、このトールを一つグループとしたグッティがある。
 これは祭りなどの運営、トールの中の諸問題の解決を図るグッティであり、
 タカリと呼ばれる5人の長老と中心として運営されている。
 その中にサナ・グッティと呼ばれるいくつかのグッティがあり、それは葬儀の際の
 助け合いのグッティであり、同じトールに住み、同じカーストの人間であればよく、
 血縁関係は問わない。
 下位カーストのものや他の民族と結婚すれば、このトールのグッティからも排除され、
 葬儀の際の援助、トールの様々の行事にも参加できないことになる。

 こうしたグッティの形は、すべてのカーストに共通しており、シュレスタ・カースト、
 サッキャ、バジャチャーレ・カーストにおいても同じシステムで成り立っている。

 こうしたグッティ制度は 各カーストの中で重要な役割を果たし、異なったカースト間の交流に
 大きな制限を与え、排他的な集団、組織を創り上げている。
 これがネワール族同士のまとまりを阻害し、ばらばらにしている原因にもなっている。
 本来仏教徒の指導的役割を果たすはずのサッキャ、バジャチャーレもこのカースト制度を
 支えるグッティ制度の中に閉じこもり、自らの優位を護ることだけに専念にし、他のカースト、
 他の民族に仏教を広める努力をしてこなかったようだ。

 こうしたネワール族のカーストの中にあるグッティ制度は、一族内、家族内、同一カースト内の
 総合扶助のシステムを作っていったが、それが強固になればなるほど、他のカースト、
 他の民族に対して 排他的になっていったのである。
 それがネワール族の悲劇を生む原因にもなっていったのだ。


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カトマンズ ネワールの街と文化 | 13:36:01 | Trackback(0) | Comments(0)
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