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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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カトマンズ 街道を行く‐12 コカナの里の老人たち
カトマンズ 街道を行く‐12 コカナの里の老人たち  1

カトマンズ 街道を行く‐12 コカナの里の老人たち 2

カトマンズ 街道を行く‐12 コカナの里の老人たち 3


 パタンのザウラケルから、ローカルバスに乗ること20分、バスは、コカナの入り口に到着する。
 コカナのすぐそばまで行くバスもあるが、ブンガマティ行きに乗ると、少し歩くことになるが、
 コカナまでの道々に見える景色が素晴らしく、15分の道のりも気にならない。
 この時期は、一面の収穫前の稲穂が広がり、その向こう側にカトマンズを囲む山々が、
 霞んで見える。
 心休まる風景なのである。遠い昔の日本の原風景にも似ている。
 カトマンズの喧騒に疲れた心には、安らぎを与えてくれるはずだ。
 その風景の中に桃源郷のようにも見えるコカナの里が、ひっそりと、静かにその姿を見せている。
 
 この里の人々は、ほとんどが、ダンゴールと呼ばれるネワールの農民カースト、
 少しばかりのシュレスタとサッキャもいるらしいが、この里は、農民の持つ穏やかさのなかにある。
 ナマステと声をかければ、必ず、笑みとともに、ナマステと、返事が返ってくるだろう。
 その里の中心に 一つの寺院がある。そこは、里の年寄りたちの憩いの場所である。
 70歳を過ぎた年寄りたちが、静かに座り込んでいる。
 何をするでもなく、過ぎてしまった過去を、ゆっくりと味わっているにも見える。
 決して、空虚な時間でなく、満ち足りた時間を過ごしているようにも感じられる。
 日本の老人問題とは、無縁の世界だ。

 私が 日本人であることを知ると、いろいろ質問してくる。
 日本では、大きな街では、年寄り夫婦だけで住むことも多いし、年寄り一人だけで
 住んでいて、誰にも知られず死んでゆく年寄りもいる。
 病気になれば、お金があっても、食べ物を買いにいけず、飢えて死ぬこともあるし、
 お金がなくて、飢えて死ぬこともある。
 そんな話をしていると、そんなことは、信じられないという顔をして、子供たちは、
 面倒を見てくれないのか、どうして、一緒に暮らさないんだ
 日本は金持ちだから、政府がどうにかしてくれるだろうと、次々と質問がとび出してくる。
 そういうところでは、自分たちは、暮らせない。まだ、自分たちの方がいい。
 貧しさとは、何か、考えさせられるコカナの里の年寄りたちの姿である。
 生まれ、成長し、結婚し、子供を育て、歳を取れば、子供や孫に囲まれて過ごす。
 昼間は 暖かい陽射しの中で 幼馴染と語らう。
 これがネワール族の農民カーストの老人の当たり前の姿である。

 日本という国は、老人たちにとって なんと住みにくい国になってしまったのだろう。
 皆、いつかは、老人になってしまうのは、避けられないのに、そのことには、
 眼をふさいでしまう。
 ネパールでも、インドでも、タイでも、日本は、素晴らしい国だと褒め称えるが、
 はい、そうですとは、とても言えない自分がいる。
 生き生きとしたコカナの里の人々の表情は、日本では、もう見られなくなったものだ。

 一体、日本は、どこに向かって、進んでいるのだろう。
 いや、世界は、どこに向かって進んでいるのだろうか。その行き着く先には、
 何が待っているのだろう。


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カトマンズ 街道を行く | 00:17:59 | Trackback(0) | Comments(0)
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