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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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カトマンズ バグマティ川の辺にて‐7 誰も来ない公園
誰も来ない公園

誰も来ない公園 2

誰も来ない公園 3


 これもバグマティ川の河辺のことである。
 パタン側のゴミ捨て場になっている河辺を1キロばかり過ぎたところに、
 何でこんなところに公園がと思えるような場所に 幅40メートル、
 長さ2百メートルにわたる遊歩道のような細長い公園がある。

 公園を整備する庭師以外の姿は見えない。仕事をしている庭師にどういう公園かと
 訊いて見ると、ネパール共産党(エマーレ)の政治家を記念したメモリアル公園だと
 言う。
 どおりで公園の真ん中に銅像を据え付けていたわけだ。

 その人物、今から10数年前に暗殺された共産党の幹部 マダン・バンダーリの像で
 ある。
 ティルスリ川に車ごと落ち、溺死したとされたが、運転手は生き残り、運転手の
 関与が疑われたのだ。
 その運転手も後に殺害され、共産党幹部同士の争いか、
 他の政党の仕業か、果てにはアメリカのCIAの策略といい話まで出てきた。
 しかし、真相は闇の中である。

 その話は、さておいて、何でこんな場所に公園を作る必要があるのだ。
 ネパール共産党の自己宣伝でしかない。死んだ人間よりも生きている人間に目を
 向けてほしいものである。
 誰も訪れることのない公園に何百万ルピーも使うならば、この辺のスラム街に
 生活する人のことを考えてほしいと思う。

 このネパール共産党の公園に対抗して、ネパール国民会議派も近くに同じような
 公園を造成中だという。
 庭師に そのうち、毛沢東主義の共産党も公園を作るだろうねと言うと 笑っていた。
 彼に何族だと訊くと、すぐには答えず、ネワール族だといった。
 どうもネワール族の低カーストのデオラ(ポーレ 掃除人カースト)の人だったようだ。
 公園の清掃も含まれることから、彼らが選ばれたのかもしれない。

 彼らの眼から こうした公園はどう映っているのであろうか。ネパール共産党も
 国民会議派、毛沢東主義の幹部と言えば、皆上位カーストのバウン族(僧侶階級)で
 ある。
 政治家は 口では適当なことを言っていても、本当にカーストのない世界を創ろうと
 するのか、低カーストのものからすれば、信用できないものだろう。
 1990年以降ネパールの民主化が始まったが、17年経っても、彼らの地位、
 世間のさげすみの目は変わらない。

 この公園の1キロ先には、ビニールで囲っただけのスラムがある。
 ネパール共産党の未来を担う、ネパールの国の将来を担うと言われながら、
 志半ばにして暗殺された政治家マダン・バンダーリの銅像は、汚れたバグマティ川の
 岸辺の貧しい人たちの方を向いてはいない。
 彼が生きていれば、川岸のスラムを見て、なんと思うだろう。
 そして、誰も来ることのない公園のことをどう思うであろう。


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カトマンズ バグマティ川の辺にて | 14:07:05 | Trackback(0) | Comments(0)
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