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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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バンコクを歩く-3 バンコク最古の映画館
バンコクを歩く-3 バンコク最古の映画館  1

バンコクを歩く-3 バンコク最古の映画館  2

バンコクを歩く-3 バンコク最古の映画館  3

バンコクを歩く-3 バンコク最古の映画館  4

バンコクを歩く-3 バンコク最古の映画館  5

バンコクを歩く-3 バンコク最古の映画館  6

バンコクを歩く-3 バンコク最古の映画館  7

バンコクを歩く-3 バンコク最古の映画館  8


 いつものように当てもなく、バンコクの街の中を歩いている。
 バンコクの旧市街を囲むように流れている第三番目の外堀である
 パドゥン・クルンカセーム運河に沿って、歩いている。
 午後4時、季節も夏に近づき、ゆっくりと歩いていても汗が湧き出てくる。
 パドゥン・クルンカセーム運河の水も薄汚く濁り、清涼を与えてくれる水の流れは
 もうこの運河にはない。

 そんな運河沿いの道を歩いていると、ふと古ぼけた中国風の長屋が眼に入ってきた。
 何でこんなところに中国人の居住区があるのだろう。
 中華街からははるかに離れている場所である。
 その長屋の裏の路地に入り込んでみる。
 いかにも時代を経たような路地裏の光景がここにはある。
 この一角には中国風食堂もあり、市場もある。
 昔風ということなら、ここは文字通り昔風だ。
 夕暮れが近づくこの時間には、ここに住む中国人の男たちがおしゃべりをしている
 一隅もあり、1日の仕事の疲れを癒している。
 女たちは夕食時の惣菜の準備に余念がない。もうじき、夕食の惣菜を求めて、
 客たちがやってくるからだ。

 あわただしく働く女たちの横を通り過ぎ、路地の奥まで入り込んでゆくと、
 木造の大きな建物がある。なんとも古めかしい建物だ。
 その建物の前の空き地には 一つの案内板が立っていた。


             ― Sala Chaloem Thani ―

  Nang Loeng Cinemaという名でも親しまれていたこの映画館は 2階建ての木造の
  建物である。1918年に最初の上映が開始された。
  もともとの起こりは、この地区に住む人たちや旅行者たちに映画を見せることから
  だった。
  当初は、映画館の席は、長い木製のベンチで、すべて自由席で、観客はそれぞれに
  好きな場所に座っていた。チケットのチェックをする人もいなかった。
  その頃は、映画といえば、無声映画で、映画館の前では 観客を景気づけるために
  ブラスバンドが演奏し、そして映画が始まると観客は中に入っていった。
  Sala Chaloem Thaniは タイ映画の人気の衰えから閉鎖される1993年まで
  休むことなく興行されたのである。
  昔からのバンコクの娯楽施設のひとつであったこの映画館は、タイの人々に大きな
  楽しみを与え、75年間の長い幕を下ろしたのである。
  今日、この映画館は今にも壊れそうな状態の中で 倉庫として利用されているが、
  再び、映画館として蘇ることを待ち続けている。



 1918年といえばラーマ6世の時代だ。
 タイ国がヨーロッパの列強による植民地化を恐れから開放され、
 国の近代化を目指していた時期だ。
 この映画館で初めて映画というものに触れたバンコクの人間の驚きは
 どんなものだったろう。あんぐりと口を開け、映画に見入っていたのだろうか。
 今から95年前の話である。
 今では冷房付きリクライニングシートを備えた豪華な映画館もある。
 しかし、そのときにバンコク市民に与えた衝撃以上のものを与えることは
 出来ないだろう。
 そんな時代に建てられた映画館が、バンコクの片隅にひっそりとその姿を残している。
 その姿を見ていると、なにやら感慨深いものがある。
 今後、どうなっていくのかと心配にもなる。
 バンコク市民の宝物であったこの建物、生かして映画館として再生させてもらいたい
 ものだ。


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バンコクを歩く | 17:36:40 | Trackback(0) | Comments(0)
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