FC2ブログ
 
■プロフィール

ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

■最近の記事

■Automatic translation WEB site
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリー

■FC2カウンター

■あしとも

■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
■ブロとも申請フォーム
バンコク トンブリ地区を歩く-2 失われていく時代
バンコク トンブリ地区を歩く-2 失われていく時代 1

バンコク トンブリ地区を歩く-2 失われていく時代 2

バンコク トンブリ地区を歩く-2 失われていく時代 3

バンコク トンブリ地区を歩く-2 失われていく時代 4

バンコク トンブリ地区を歩く-2 失われていく時代 5

バンコク トンブリ地区を歩く-2 失われていく時代 6



 その一角にきれいに整備された公園のような場所がある。
 現国王ラーマ9世の生母 シーナカリン・タラバットの生まれた場所だという。
 建物の跡が残っているだけで、その中心に記念館があり、ラーマ9世の生母の写真、
 生前使っていたものが展示されていた。

ラーマ9世の母であるシーナカリン・タラバットは1900年10月21日、
トンブリに住む平民 金細工職人のチュン・タラバットの娘として生まれるが、
父親は彼女が幼い時になくなり、母親カムが読み書きを教えた。
母親が病身であることから、8歳から王室に奉公に上がったが、
翌年1909年には母親も亡くなり、幼くして両親を亡くしてしまった。

シーナカリンは看護の道を目指し、シラート王室医療院付属の看護学校に通い、
1916年に卒業する。余程優秀であったのであろう。
翌1917年~1920年4人の国費留学生の一人に選ばれ
アメリカで看護学を学ぶ機会を得る。
その時ハーバード大学医学部で学んでいたマヒドン・アデンヤデート親王と出会う。
1920年マヒドン親王と結婚、そして1923年に先日亡くなられたガラヤニ王女を
ロンドンで出産、1925年ドイツ・ハイデルベルグでラーマ8世を出産、1927年には
現国王ラーマ9世を出産し、3人の母となる。

しかし、1927年マヒドン親王が、チェンマイのマコーミック病院の内科医として
勤務中に37歳の若さで亡くなる。
1930年頃には、絶対王政反対・王室に対する風当たりが強くなり、
1933年3人の子供をつれて、スイスに疎開する。
1995年他界。95歳の生涯を終える。

 波乱に満ちた生涯を送った女性である。
 10歳でラーマ8世として王位に就いた長男は、
 20歳でタイに帰国後なぞの死を遂げている。
 王宮の中で頭を銃弾によって打ち抜かれた状態で発見され、
 自殺か他殺かと当時は大問題で、真相は明らかになっていない。
 公式に発表されたのは銃の暴発ということだった。
 
 そのあと王位についたのが次男の現国王ラーマ9世である。
 ラーマ8世の二の舞にならぬよう家族が一丸となって、
 ラーマ9世を支えてきたようである。
 積極的に国民の中に入っていき、国民を味方につけ、
 国王としての不動の地位を築き上げたのが現国王であり、
 それを支え護り続けたのがその母であり、姉であった。
 その母も姉ももういない。
 タイの王室の一つの歴史が終わりかけているのである。
 この王室ほど国民のために尽くした王室は、タイの歴史上ないだろう。

 国王の生母 シーナカリンの人生は、映画にでもなれば、
 あの『王様と私』以上の感動を呼ぶことだろう。
 そんな彼女の生まれた場所はすっかり朽ち果てている。
 昔はこのあたりに金細工職人の家が多くあったというが、その名残はない。

 今度は川岸の方へと歩き始める。対岸に中華街が見える。
 このあたり一帯は、廃墟になっていて、荒れ放題である。
 夜になれば、さぞかし怖い場所だ。強盗、お化けなんでも出てきそうである。
 昼間でも人がいなければ、怖い場所だ。
 岸辺では、釣り好きがチャオプラヤ川に糸をたれ、釣りをしている。
 収穫を見せてもらうと、大物はいないが、10匹くらい釣れている。
 横目に荒れ果てた廃墟を眺めながら、ディンデン船乗り場へと急ぐ。
 気持ちの良い場所ではないのだ。
 ここから対岸の中華街のサンペンに近い船乗り場ラーチャウォンへと渡った。


人気ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
  人気ブログランキングへ

日本ブログ村ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
   ブログランキング・にほんブログ村へ


バンコク風情 | 11:35:05 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する