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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05
バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05 1

バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05 2

バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05 3

バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05 4

バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05 5

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バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05 9

バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05 10

バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05 11

バンコク 夕暮れ時のプラカノン風情‐05 12

 表通りから 再び 市場の中に入ってみる。
 午後7時を過ぎると 市場の中の店も だんだん店仕舞へと向かい始めている。
 市場にやって来た客たちも 大急ぎで買い物を済ませているといった様子だ。
 このプラカノン市場は 生鮮食品が安い。
 私の住んでいる近くにある市場よりも格段に安い。
 少し、野菜や魚でも買って帰ればいいのだが、この頃は一人暮らしの中での炊事も
 面倒だし、今日は動き回って 疲れ果てているから 料理など作る気にならない。

 閉店前の店の中にいる売り子たちの威勢のいい掛け声もなく、皆 仕事の終わり前の
 休息の時間といった様子だ。

 もう40年近く前、私は池袋の近くの西武池袋線の東長崎駅の周辺に住んでいた。
 下町の雰囲気の色濃く残る地域で 如何にも庶民の町といった感じで、表通りは
 活気にあふれていた。
 銭湯もまだまだ廃れておらず、私の住んでいるアパートから徒歩でいける銭湯は
 3,4軒はあった。
 詩人の田村隆一氏も 銭湯の多さに喜び、何年かこのあたりに住んだことがあるらしい。

 プラカノンの街にやって来ると 40年近く前に住んだ椎名町、東長崎の下町界隈が
 思い出されてくるのである。
 一人暮らしであっても 街の中に出れば、人々の生き生きした姿を見ることが出来た。
 安い定食屋や学生が安心して飲める赤提灯の店も多かった。
 プラカノンの街は まさに庶民の街なのである。
 いくつかの高層マンションはあるけれど、人々の大半は 地面に足をつけて生活して
 いる。
 木造の家屋や棟割長屋のような1階部分は店、2階は住居といった建物も多い。

 そんなところに住んでいる人たちが この市場にやってくる。
 やはり この市場や周りの露店は庶民たちの救いの場所であり、心の癒される場所の
 ように思われる。

 バンコクも日本と同じ経過を辿るように こうした庶民たちが気楽に気さくに集える
 場所がどんどん失われてきている。

 日本のこの4,50年の社会の変化が バンコクでは10年、15年という猛烈な
 勢いで進んでいる。
 アメリカ式のモダンライフが 人間の進歩・発展であると騙され、市場はスーパーに
 変わり、小売店はコンビニエンスストアへと変わる。
 都会に労働者を集め、少なくなっていく住宅地を有効に使うためにブロイラーの
 飼育箱のようなマンションやアパートが生活場所に変わり、人と人との関係を希薄に
 していく。
 それがモダンライフであると 教え込まれてきたのである。
 アメリカのように ばらばらの人間の寄せ集めの国では 仕方がない方策であったかも
 知れないが、アジアという古い文明、生活文化を持つ国にとっては アメリカ式の
 モダンライフは 豊かで人間味あふれる地域社会、共同体を破壊することだったはずだ。
 本当は それがアメリカの目的だったのかもしれないと このバンコクの変容を
 見ていると、日本のこの4,50年の変容の意味が透けて見えてくる。

 プラカノンの市場の中に生きる人々の姿を眺めながら、アジアという地域の中で
 長い年月をかけて養われてきた生活文化の名残を感じる。
 もうすぐ近くまで このプラカノンのこの地域まで 近代化の波は押し寄せてきている。
 モダンライフを謳う人間との関わりを失ったマンションライフ、大型スーパー、
 巨大高層オフィスビル、庶民の暮らしとは無縁な世界が 疫病のように広がってきて
 いる。

 果物を売る露店に座り込んで パンを齧っている売り子の女の子、路上に座り込んで
 いる物売りのおばさん、その後ろで麺類を売る屋台と客たち、こんな世界は いつまで
 続いていくのだろう。

 横断歩道橋の上に立ち、プラカノンの街並みを眺める。
 通ってくれば来るほど、愛着の増すプラカノンの街だ。
 それはバンコクの消費センター サイアムセンターとは異質な世界であり、
 人間的な温かみを持って世界である。
 離れがたい思いを残しながら、ピンク色に塗られた48番の冷房なしのバスに乗って、
 サイアムセンターへ、そしてMBKセンターへと向かった。



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バンコク風情 | 18:04:06 | Trackback(0) | Comments(0)
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