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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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カトマンズ 子供たちの素顔‐10 自立に向かって
カトマンズ 子供たちの素顔‐10 自立に向かって 1

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カトマンズ 子供たちの素顔‐10 自立に向かって 9

カトマンズ 子供たちの素顔‐10 自立に向かって 10

 ネパールの子供たちはよく働く。
 カトマンズでも貧しい庶民の子供たちほど 親の手助けをして よく働く。

 スラムの中にある自分の家にトイレを作るための泥をせっせと運んで トイレ造りを
 手伝っている子供もいた。自分の家にトイレが出来ることは 子供にとっても大きな
 喜びだろう。
 雨が降るときでも 傘を差して 草叢で用を足すこともない。
 家のために自分たちが役に立っていることは 大きな誇りでもある。

 幼い子供が もっと小さい子供の手をもって引っ張りあげている。
 助け合う、協力し合うという芽生えがここにある。
 これが人間にとっての基本である。

 雑木林の中で10歳ぐらいの子供が 刈り取った葉っぱのついた木の枝を集めている。
 家で飼っている山羊の餌である。
 紐を使って 上手に枝をまとめ、運びやすく工夫している。
 私の家も昔、白い山羊を飼っており、山羊のための餌の草刈、乳絞りのことが
 彼の姿を見ていると思い出されてきた。

 外れた自転車のチェーンをはめ直している子供たち、自分の使う道具なら 出来るだけ
 自分たちで直すというのが 当然のことだ。
 子供たちと物との関係、物を自分の力で コントロールしていく力が 自然に身につく。
 小さな技術であるが こうした姿勢が 生活している世界との関係を築き上げていく。

 食後の洗い物を手伝う女の子、いつかは手伝いから自分の仕事になっていくのだろう。
 我が子のそばで 母親も一緒に座り込み、その仕事ぶりを微笑みながら見つめている。
 こうした親子の関係が 互いの情愛を育てていくのだ。
 スラムの貧しい庶民の親子関係は 決して失われていない。

 家の前で 母娘が 真綿から糸を紡いでいる。
 神様に捧げる灯明に使う糸である。素焼きの皿に入れた油にこの糸をつけ、火を灯す。
 ネパールの女性であれば、必ず身につけなくてはならない技術である。
 ネパールの女の子が 一人前になるには 覚えなくてはならないことが山ほどある。
 料理、洗濯、宗教的な儀式のこと、子育てと幼いときから身につけないと間に合わない。

 洗濯一つ取ってみても ぼんやり洗っているだけでは 汚れは落ちない。
 女の子も10歳を過ぎれば、一人前に洗濯ができるようになる。
 水場から何度も水を運び、洗濯に励む女の子、「自分の服だけ洗っているの」と訊くと
 「お母さんの服もあるよ」と応えた。
 他の人の役に立つようになれば、もう一人前である。
 男の子たちも同じである。

 自転車に共同の水場から汲みあげた水を自転車で運ぶ男の子、昔は 水汲みは女の
 仕事だったが この水不足のカトマンズでは 男も女も 男の子も女の子も
 そんなことは言っておられない。
 家族みんなでこの水不足を乗り越えていくより仕方がない。

 路上の小さなCDを売る露店で働く少年、客が求める品物をすぐに出せるように
 なれば、一人前である。

 子供たちが 一人前になる、自立することが ネパールでは幼いときから求められる。
 貧しい庶民の子供たちほど、多くの技術を身につけなくてはならない。
 中産階級以上の家庭であれば、子供たちが出来る仕事でも 雇い人がやってくれる。
 子供たちは 勉強だけをしていればいいのだ。
 親が豊かであるうちは 何も苦労せずに育ち、生活することも出来る。
 しかし、長い人生、何が起こるかわからないというのも事実である。
 豊かさから貧しさへと 急変することだってある。
 そんなときには どういう人生が待っているのだろう。

 少なくともこの写真の子供たちは どうにか自分の人生を切り拓いていくだけの
 たくましさと生活の技術はもっているはずである。


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カトマンズ 生き抜く人々 | 04:37:14 | Trackback(0) | Comments(0)
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