■プロフィール

ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

■最近の記事

■Automatic translation WEB site
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリー

■FC2カウンター

■あしとも

■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
■ブロとも申請フォーム
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
カトマンズ 神様の引越し
カトマンズ 神様の引越し 1

カトマンズ 神様の引越し 2

カトマンズ 神様の引越し 3

 いつもの散歩コースの途中になっているバグマティ川の河川敷のグランドの横に
 小さな公園がある。
 子供が遊んでいるよりも 中年のネパール人がバトミントンをしていることが多いし、
 若者たちがクリケットに興じていることが多い。
 その小さな公園の入り口に ヒンズー教の神様の一人 ガネーシュの石造りの
 レリーフが置かれているのをよく見かけた。

 ガネーシュというのは 象の顔をした神様で シバ神とその妻であるパルバティとの
 間に生まれた子供で 困難を取り除き 福をもたらす神であり、商売の神であると
 されている。

 カトマンズの先住民族 ネワール族の住む地域には このガネーシュの神様が
 祭られているのをしばしば見かける。
 ネワール族の仏教徒の多く住むパタンでも例外でなく、ネワール族の中で 
 仏教徒カーストのサッキャ・カーストの人々は 古くからチベット貿易、インド貿易に
 従事している人々であることから、商売の神様 ガネーシュ信仰が広がったのだろう。
 ネワール族の社会では シュレスタ・カーストを中心とするヒンズー教徒とサッキャ・
 バジャチャーレを中心とする仏教徒に大きく分かれているが 両者ともにガネーシュは
 重要な神様である。

 この小さな公園の入り口にあるガネーシュの像は まるで道祖神のようで、
 このあたりに多く住む貧しい人たちを優しく眺めているような様子で座り込んでいた。
 その顔つきも優しく「良い行いをし、誠実に生活していれば、そのうちいいことが
 あるから 頑張りなさい。私の住んでいる館だって、こんな風に片方が壊れていが
 そんなことは気にもしていない。」と言っているかのようで その姿も神々しく輝いて
 いるかのようだった。

 又、再びこの小さな公園にやってくると あのガネーシュの像が無くなっている。
 誰か不届き者が ガネーシュの石像を盗んで行ったのかと 近くにいた人に尋ねると
 別の場所にレンガ造りの館が 造られ始めていた。
 あまりにガネーシュの館が貧弱だったので 皆でお金を出し合って、新しい館を
 造っている。

 その館の中にいるガネーシュの像を見ると 以前の神々しさが消えてしまい、
 ただのガネーシュの石像に変わってしまっている。
 有難みがなくなって、貧しい自分たちとともに居るという親近感がなくなり、
 商売の神様の面ばかりが目立ち、『困難を取り除き 福をもたらす神』といった面が
 感じられなくなってしまっている。

 貧しい人々を支えていた以前の貧しい館に住んでいたガネーシュ、朝夕に人々が
 願いをこめて祈り、お供えをしていたガネーシュは もういなくなってしまったような
 気がしてきた。
 ここに信仰の根源があるような気がする。
 人々とともに居るという信仰の原点、貧しさを分け合い、そして支えあうという姿、
 あのガネーシュは 誰のためのガネーシュになってしまったのだろう。
 狐に鼻をつままれたような 何か騙されたような思いがしてきた。
 私の大切なガネーシュは どこかに行ってしまった。


++ブログランキングへの協力をお願いします。++

  ** 忘れないで **
       ↓
日本ブログ村ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
   ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
  人気ブログランキングへ


カトマンズ バグマティ川の辺にて | 11:00:08 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。