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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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アジアの街角 1枚の写真から‐67 タライから来た若者
タライから来た若者

 夕方近く バグマティ川の工事中の橋造りの現場に行き、そこから対岸にある
 スクムバシ(スラム)を眺めていると すぐそばの工事現場で働く人のための
 粗末な小屋から 二人の若者が出てきて 私に話しかけてきた。
 この橋造りの現場で働いている若者たちだった。

 話をしているうちにわかったことは 彼らは南ネパールのタライ地方のビルガンジに
 近いスルケットという小さな町周辺の村からやってきている。
 ネパールの学校制度の中では 9年生で 日本では中学3年生という計算になる。
 顔つきを見ると ネパールでは大人びた顔つきをしているから、学校に入る時期が
 遅かったのだろう。
 来年は 彼らも10年生になり SLC 高校卒業資格試験の年になる。
 この工事現場で働き始めて1ヶ月、あと1ヶ月 ここで働いたら、自分の村に帰る
 予定だ。
 給料は 月にして6千ルピー 寝泊りできる部屋はただであるにしても どのくらい
 お金を残すことが出来るのだろう。
 貯めたお金は授業料や教材費などに当てると言う。

 25年ほど前は ネパールでは 大学生といえば、国立大学 トリブバン大学に
 通う大学生だけだった。
 大半の学生たちは アルバイトをしながら、大学に通っていた。
 朝6時から10時までの学ぶグループは 授業が終わると 大急ぎで仕事場に
 出かけていた。
 学びたいから 苦労しても学んでいたのである。
 タライからやってきたこの二人の若者もそうである。

 こんな若者もいれば、同じタライ地方からやってきて 彼らの給料以上の仕送りを
 受け、1日2,3時間の授業の授業が終わると あとは遊び歩いている大学生もいる。
 学びたいから わざわざ南ネパールのタライからやってきたのでなく、大学卒業資格を
 得ることが出来れば、少しは楽な仕事を得ることが出来るといったそんな程度である。
 私立大学に通っている大学生の姿は 皆こんなものである。

 ネパールは貧しい、貧しいと言いながらも 富める者たちの子供たちは 何一つ
 苦労することもなく、青春を謳歌している。
 この2割の富める者たちのために 8割の貧しい人たちが どんなに苦しい思いを
 しているのか、そんなことは 2割の富める者たちの息子にとっては 関係のない
 話である。

 私の住んでいる部屋の下に そんなドラ息子たちが住んでいるが、この水不足の中、
 他の人間のことなど考えず、ある水をすべて使い果たしても平気、
 自分たちも努力をして この水不足の危機を乗り越えようとはしない。
 口は動かしても 身体は動かそうとしない。
 自分のものは自分のもの、他人のものも自分のもの、自分さえよければ、
 それでいいというネパールの中産階級のわがままをそのまま表している。
 
 橋の工事現場で出会った若者には 謙虚さが感じられたが、階下に住む大学生
 中産階級のドラ息子たちには 自己本位なわがままがあるだけである。
 自分の要求ばかりを主張し、人の話に耳を傾けようとしない。
 バウン族(高カーストの僧侶階級)の特性そのままである。

 近所にも多くのバウン族が住んでいるが 彼らも自分の主張ばかりで、
 人の話をきちんと聴こうから、議論にも話し合いにもならない。

 タライ地方は カトマンズ以上に身分制差別の多い地域である。
 タライからやってきた貧しい若者は 低賃金の肉体労働で国を支え、
 タライの富める者たちの息子は 大声を上げて、街中で騒ぐ。
 静かなカトマンズがどこかに行ってしまった。
 謙譲と謙虚さを持つ先住民族の醸し出す穏やかなカトマンズは 
 いずこへといった今のカトマンズである。


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アジアの街角 1枚の写真から | 12:30:39 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
こんにちは。
国を支えているのは大半の貧しい人たちなのですね。
富裕層のドラ息子たちは、ろくに勉強もせず遊びほうけている。
貧しい人たちの苦労も分からない人が社会に出ても、自分たちのこと
にしか目が届かないようでは、国はなかなかよくなりませんね。
2009-07-18 土 12:55:53 | URL | machan [編集]
日本もネパールと同じ姿を現すようになってきました。

汗水たらして働く人たちは パートや派遣社員というのでは
国の行く末も危ないですね。

昔はブルーカラー、ホワイトカーラーと仕事も色分けされていましたが、
やっと 肉体労働者にも光が見えてきたと思ったら、
ここ10年で大変な社会になってしまいました。

ネパールでは 王制の中で、力によって バウン族、チェットリ族以外の
民族や低カーストの人たちは 我慢を強いられていました。
マオイスト政権が出来て、少しはよくなるかと思ったら、
汚職政治の根源だったネパール共産党(エマーレ)とネパール国民会議派が 再び政権の中枢に立ち、再び利権政治の始まりです。

物価高にあえぐ庶民たちも生きるために青息吐息です。
2009-07-18 土 14:38:20 | URL | ひかるの [編集]
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