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Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
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カトマンズ ネパールの低カーストの問題
カトマンズ ネパールの低カーストの問題 1

カトマンズ ネパールの低カーストの問題 2

 ネパールの低カースト ダリット対策について、こんなニュースがあった

     *** 異カースト間の結婚に給付金、差別対策で ネパール ***

 ネパール新政権は13日、最下層民「ダリット(Dalit)」への差別対策として、
 異なるカースト間の新婚カップルに10万ルピー(約12万円)を給付すると発表した。

 Surendra Pandey財務相は、この日の議会で、違うカースト出身者同士の結婚は
 現在でも冷ややかな目で見られており、そうしたカップルは10万ルピーを給付される
 ことで、結婚生活を少しでも楽に始められるだろうと話した。

 全人口の約13%を占めているダリットに対する差別は1960年代に法律で禁止されたが 
 「不可触民」の伝統は特に地方で根強く残っており、そうした場所ではダリットが
 寺院に入ることや共同の井戸から水を飲むことなどが禁止されている。

 ダリットに属するある活動家は、今回の政策を歓迎する一方で、夫が10万ルピーを
 受け取ったあとで妻を捨てるといったような悪用を防ぐ努力も政府に求めている。

 ■未亡人対策も

 Pandey財務相は、ネパール社会では疎外されることの多い未亡人の救済策も発表した。
 妻が再婚という新婚カップルには5万ルピー(約6万円)の補助金を支給するという。
                           ~ 7月14日 AFPBB News


 全く訳のわからない対策である。
 これで本当にダリットに対する差別が解消されると思っているのだろうか。
 これでは ダリット・カーストの人と結婚すれば、10万ルピーのご褒美を上げますよ
 と言っているのと同じではないか。
 むしろ、ダリット・カーストの人々の子供たちに優先的に教育の機会を与えるとか
 公務員制度の中で 彼らのために人口比に合わせて、仕事を振り分けるといった
 ことの方が優先されるべきことのように思われる。
 それは ダリットの問題だけでなく、他の先住民族についても同じことである。

 ネパールの政府職員については 上級職の大半は バウン族によって占められているし、
 軍、警察はチェットリ族によって占められている。
 税関やイミグレーションオフィスなど お金が簡単に手に入りやすい部署もバウン族に
 よって占められている。
 ネパール国民会議派、ネパール統一共産党(エマーレ)の政治家の大半もバウン族で
 ある。
 ダリット・カーストの人のみならず、タマン族、マガール族、ライ・リンブー族、
 タルー族など先住民族なども 教育の遅れから 限られた職業に就くことしか
 出来ないのは周知の事実である。
 それは 240年に渡る王政による愚民政策の結果でもある。
 すべての国民に公正にかつ公平に機会均等の原則を保障するのが 共和制の原則で
 あるなら 教育の機会均等、職業取得の機会均等を保障するのが筋である。

 ダリット・カーストの中にポリヤールという職業カーストがある。
 彼らの昔からの仕事は ダマイとよばれる縫製職人である。
 そして、他には 結婚式などのめでたい行事の際に雇われ楽団になって 
 花嫁、花婿の前を練り歩くことである。
 この二つは彼らの特殊な技能である。
 ダリット・カーストと結婚すれば、お金を与えるといった報奨金など、すぐに
 なくなってしまう。
 それよりも彼らの持っている技能を高め、収入を上げていくための対策のほうが
 重要である。
 彼らの持っている技術は 昔風のもので 今の流行のファッションの縫製には
 向かない。
 縫製の専門的な技術を習得する機会を与える、洋服のデザイン、パタンナーとしての
 知識などより専門的な技術を習得すれば、収入も社会的な地位も上がるはずである。
 そうすれば、他の民族との結婚も容易になるはずである。

 ダリット・カーストと結婚すれば、報奨金を与えるというのは 高カーストに
 属する支配階級 バウン族、チェットリ族の発想で、まるで貧しく虐げられている
 ものに喜捨するという発想に近い。
 ダリット・カーストの社会的経済的地位の向上という考えはそこには見られない。
 大体において 水場、寺院でダリット・カーストのものに対して厳しい差別を
 しているのは上位カーストのバウン族、チェットリ族である。
 差別が法的に禁止されているなら、差別をするものを法的に罰すればいいだけの
 ことである。

 未亡人対策にしても同じことで 自活していくことの出来る技能を身につけるための
 訓練施設を 政府が率先して作り、仕事の機会を作り出す政府の努力が必要だ。

 どう見ても今回の補助制度は 人気取り以外の何ものでもなく、ダリット・カーストの
 人たちや未亡人の長期的な生活の安定を配慮したものではない。
 バウン族・チェットリ族の政治家や官僚たちは 絶対にダリット・カーストの人たちと
 結婚などしないだろう。
 彼らの選民思想は 神から選ばれた高カーストという意識はなくならない。
 口ではいくらいいことを並べていても 決して信用してはならない。
 ネパールのバウン族は インドのネルーやガンジーとは あまりに人間としての
 品位が違いすぎる。
 ネパールのバウン族が 高徳の人たちであれば、ネパールの政治はもっとよくなって
 いるはずである。
 彼らの高みから人を眺める態度は 民主化20年近くたっても全く変わってはいない。



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カトマンズ バグマティ川の辺にて | 03:15:02 | Trackback(0) | Comments(0)
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