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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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バンコク 今日はプラカノンへ‐02 プラカノン市場の雑踏
バンコク 今日はプラカノンへ‐02 プラカノン市場の雑踏 1

バンコク 今日はプラカノンへ‐02 プラカノン市場の雑踏 2

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バンコク 今日はプラカノンへ‐02 プラカノン市場の雑踏 7

バンコク 今日はプラカノンへ‐02 プラカノン市場の雑踏 8

 プラカノンへやって来れば、必ず覗きたくなるものが 市場である。
 バンコクにある市場の中では プラカノン市場は クロントイ市場の次に 
 大きな市場かもしれない。
 庶民の多く住む界隈には 必ずといっていいくらいに 昔ながらの市場がある。
 近頃では 大型スーパーが至るところに出来て、バンコクの中心部では、
 昔ながらの市場は減る一方である。
 スーパーはモダンで清潔な装いで 人々を惹き付けるが 売り手と買い手との間には
 暖かい係わりはない。
 あたかも安いように見せかけているが 実は値段も 昔ながらの市場に比べると
 はるかに高い。

 20年近く前、私の住んでいるあたりにも小さな昔風の市場があったが、今では
 その場所には 大型スーパー ロータスが建ってしまった。

 プラカノン市場はまだ健在である。
 果物、野菜、肉、魚と スーパーよりも安く、時間が遅くなれば、値段も安くなる。
 市場にやってくる人も 気楽に普段着でやって来ることが出来る気安さもある。
 人と物との基本的な生き生きした姿が ここにはある。
 安心して物を買うことはできる雰囲気の中で 人々の表情もゆったりしている。

 ここにやってくると、私も物の売り買いの原点を見るような気がして、
 嬉しくなってしまう。
 20年前には感じなかったプラカノン界隈のよさが、今 はっきりと感じられるようになった。
 あの頃は プラカノン界隈を散策しようをいう余裕もなかった。
 人に会う用事があって、この場所に来ることが何度かあった。
 その場所も 20年前とそっくりそのままの姿で 今も残っている。
 あの頃の自分と今の自分を考えてみるには 格好の場所である。

 今なら、このあたりに住んでもいいなと思うようになっている。
 無理なく自分をこの場所に置けるだろう。
 夕方に市場にやって来て、野菜だの、肉だの、魚だの買いにこの市場にやってくる。
 時々、プラカノン船着場から定期船に乗り、好きなところで降りて、運河沿いの
 遊歩道を散策する。
 プラカノン界隈を行きかう人々、路上で商いをする人々を眺める。
 そのうち飽きてしまうだろうが、それも一つの生活だ。
 どこかに腰を落ち着けて住むなら、こんな場所が 一番気楽でいい。

 市場の中を歩き回っていると 昔の木造の市場が残っていた。
 今は 物置のようになってしまっている。
 建てられてから 百年近くは 経っているはずである。
 今は使われてないところを見ると この市場もスーパーなどに押され、
 商いも 年々小さくなっているのだろう。
 冷房の効いた小奇麗なスーパーが増えるにしたがって、バンコクの人々の足元も
 ふらふらとおぼつかない地に着かないものになってきているようだ。
 買う気もなく、スーパーにいっては 商品を眺め、ため息をつきながら、帰ってくる。
 そして、生活に本当に必要なものとそうでないものの判別がつかなくなり、
 欲求不満に悩まされ、惨めさを感じるようになる。

 その分 こうした昔ながらの市場は 生活に本当に必要なものばかりで占められ、
 背伸びをする必要もない。
 こんな市場が バンコクから姿を消せば、バンコクも味気ない街になり、
 魅力を失っていくだろうし、その気楽で気の置けない良さを知る人も
 いなくなって行くだろう。
 しかし、今の若い世代の旅行者など、こんな市場など 根っから興味がないのかも
 しれない。
 懐かしんでいるのは 私のような昔の日本を知る中高年ばかりなのに違いない。



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バンコクの運河 | 11:44:36 | Trackback(0) | Comments(0)
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