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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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ブータン布の今昔 二つのチャクスイ・パンケップ‐02
ブータン布の今昔 二つのチャクスイ・パンケップ‐02 1
 チャクスイ・パンケップ 20世紀初頭

ブータン布の今昔 二つのチャクスイ・パンケップ‐02 2

ブータン布の今昔 二つのチャクスイ・パンケップ‐02 3

ブータン布の今昔 二つのチャクスイ・パンケップ‐02 4

ブータン布の今昔 二つのチャクスイ・パンケップ‐02 5
 チャクスイ・パンケップ  1980年代

ブータン布の今昔 二つのチャクスイ・パンケップ‐02 6

ブータン布の今昔 二つのチャクスイ・パンケップ‐02 7

 ブータンの20世紀初頭といえば、現在のブータン王国が成立した時代である。
 1907年12月17日、初代国王となるウゲン・ワンチュックは、多くの官吏の
 圧倒的な支持と、当時インドを支配していたイギリスの後押しによって 王に選ばれた。

 この当時、ブータンは二つの勢力に別れていたようだ。
 パロと中心とした西ネパールを支配していたパロ・ペンロップと呼ばれる勢力者と
 トンサを中心とした東ネパールを支配していたトンサ・ペンロップと呼ばれる勢力者が
 いた。
 パロ・ペンロップとの勢力争いに勝利したトンサ・ペンロップが 王位を獲得する
 機会を得た。
 このことは ブータンの織物の世界にも大きな影響を与えたはずである。

 ブータンの中でも東ブータンは織物の宝庫である。
 そこを支配していた民族が ブータンを支配することになったことで、ブータンの
 素晴らしい織物が 王室の保護の下に発展していく機会を得たのである。

 そんな時代に織られた1枚のチャクスイ・パンケップがここにある。
 ブータンの伝統的なチャクスイ・パンケップである。
 地は ブータンの白い木綿の手紡ぎの糸が使われ、紋様の織り込みには ブータンの
 カイガラムシ ラックでえんじ色に染められたブータンの野蚕の手紡ぎのシルク糸と
 色を何度も重ね合わせて染められたブータンの手紡ぎの木綿糸が使われている。
 ブータンのチャクスイ・パンケップの紋様の織り込みに使われる黒は 旧い時代の
 特徴である。
 この時代後には ブータン藍の青が用いられることが多くなるようだ。
 百年近い時代を経ても このパンケップの持つ重厚な雰囲気は失われていない。
 パンケップの紋様の中でも 重要な意味を持つ中心部の菱形の紋様も見事である。
 この菱形部分は 宗教的な意味合いがこめられているようだ。

 このパンケップが織られてから 80年後に織られた1枚のパンケップ、
 このパンケップから感じられるものは 器用さだけで、宗教的なシンボルを
 読み取ることは出来ない。
 このパンケップが 宗教的な意味合いを込めて 織られたものではなく 
 外国からの観光客目当てに織られたものではないかという疑いもある。
 パンケップのシンボルである大きな菱形の紋様が 中心部に織り込まれて
 いないのである。
 お土産もの用に織られたものだから、中心部分の大きな菱形の紋様を 
 織り込まなかったのかもしれない。
 このパンケップから織り手の精神世界を窺うことはできない。
 ブータンの織物も時代とともに精神性を失っていることがよくわかる。
 小奇麗であるだけで、それ以上のものを感じさせなくなってきているのだ。
 ブータン人の生活の中で 織物が お金を得るためという意味しか持たなくなって
 しまっているのかもしれない。
 こうやって、人間はどんどん心の拠りどころを失っていくのである。
 国民の幸福指数が大切なのだと声を上げても、絶え間なく入り込んでくる先進諸国の
 物質、お金至上主義の文化を押し止めることは出来ない。


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ブータン布の今昔 | 13:58:29 | Trackback(0) | Comments(0)
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