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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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東京 新型インフルエンザの中 東京からバンコクへ‐02
 久しぶりのユナイテッド航空の機内に入っていく。
 前の座席の乗客から入れていくので、後部座席に行き着くまで、人を掻き分け 
 掻き分けである。
 確かノースウェスト航空も 前の座席の乗客から入れていく。
 どう考えても合理的な方法とは思えない。

 やっと自分の座席に辿り着くと 白髪のアメリカ人らしき女性が座り込んでいる。
 話を聞くと フロリダ州からやってきていると言う。
 窓際の3座席の窓側で 私の座席は一つ間を空けた通路側である。
 しばらくすると 真ん中の座席にタイ人男性が座る。
 アメリカのロザンゼルスからの帰りだという。
 アメリカでは 感染者の多い割には 騒がれてはいないようだ。
 周りの座席はどんどん埋まり、満席に近い状態になる。
 風邪気味の乗客はいないかと辺りを見回すが それらしき人はいない。
 日本人は 一様に神経質でマスクをかけている。
 国内に感染者の多いアメリカ人は 全く無頓着でマスクなどしていない。

 アルコールの出ないアメリカ系の航空会社の機内ではすることもなく、隣に座った
 タイ人と会話を交わす。
 アメリカには 会社のセミナーのために派遣され、3日間だけの滞在だったようだ。
 会社は 避妊薬 ピルを販売する会社で タイでの販売促進の仕事をしている。
 バンコクの中国系タイ人のようだが、奥さんは 東北タイのウドン出身だということだ。
 私の住んだことのある東北タイのコンケンにも行くことが多いらしく、大いに話が
 はずんだ。

 その後は 機内で放映される映画 007などを見て時間をつぶす。
 アクションばかりで 面白みのなくなった007である。
 役者もロシア系俳優のようだが、格好良さには欠ける。

 不味い貧相な機内食を食べ、ひたすら バンコク到着を待つ。
 1時間遅れのフライトであったが、どういう訳か 猛スピードで飛び、定刻通りに
 バンコクに到着するというアナウンスがある。

 最後の飲み物が出て、飛行機は降下を始める。
 まだ午後11時にはなっていない。
 機内を出たら、健康チェックのための用紙が渡されるから、それに記入して 
 入国審査の際に渡すようにとアナウンスがある。
 飛行機は無事に着陸したが、タイ政府の機内での健康検査はなく、飛行機の外で
 用紙を1枚渡されただけである。
 アメリカからやってきた乗客が多いフライトなのに あまりに検査がいい加減である。
 入国審査でその用紙を渡すと 何事もなくタイに入国である。

 荷物を受け取り、パブリックタクシー乗り場でタクシーにのり、あっという間に
 アパートについてしまった。
 あまりのあっけなさから、タイでの入国を心配した自分が 馬鹿のように思えてきた。

 バンコクの天候は不安定らしく タクシーから外を眺めると 
 しきりに稲光が光っている。
 路上のところどころには 水が溜まっている。
 かなりの大雨があったようだ。
 運転者は 北タイのカンペンペッドの出身者で46歳である。
 北タイといってもスコタイやウタイタニに近く スコタイ王朝成立に力を貸した
 地域である。
 娘は一人で 医者の勉強をしており、あと1年で資格が取れるという。
 バンコク出身の運転手と違って、余計なことは 訊かない限り、あまり話さない。

 メーターで233バーツというのも 適正である。
 それに空港での業者へのコミッション50バーツを加えて、283バーツであったが、
 気持ちの良い運転手だったので、320バーツを渡してしまった。

 今回の新型インフルエンザに対するタイ政府の対応を見て、タイがおかしいのではなく
 日本の取り上げ方があまりに大げさなのではないかという気がしてきた。
 アメリカ本土で あれほど感染者が出ているにもかかわらず、アメリカ人もさほど
 神経質になっていない。
 日本のような対応をしていれば、感染者が 2千人を越えたアメリカでは どれだけの
 人間を隔離することになるのか。
 しかし、そうした話は伝わってこない。
 新型インフルエンザが 他のものと比べて、今のところ毒性は弱く、メキシコを除けば、
 死亡者の数も少ない。
 こうした状況を踏まえて 冷静に対応しているのだろう。
 むしろ 個人個人の注意で 気をつけてくださいということなのだろう。

 日本のほうに政府とマスコミに翻弄され、やたら神経質になるのも考えものである。
 お金と労力がかかるばかりである。
 自民党政権や官僚たちが 自分たちがこんなに頑張っていることを見せつけ、
 内閣支持率でも上げようかを考えているのかと邪推もしたくなる。
 あまりの騒ぎぶりに 違う意図があるのではないかと疑う習慣が出来てしまった。
 管理された情報と情報に管理される日本人、こんな社会の中で 確実に判断力を
 失っていく。
 島国という閉鎖性が 形作る今の日本の社会にいると ますます息が詰まりそうになる。
 本当に日本国民は 迷える子羊のようである。
 考えもなく、右へ左へと右往左往しているだけのように思えてくる。


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徒然なるままに | 13:07:10 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
こんにちは。
たいした検疫もなくスムーズに入国されたようですね。
ほんとに騒いでいるのは日本だけらしいですね。新聞も最近
このような海外の状態も報道するようになったようです。
この前TVで感染症の専門化が言っていましたが、マスクは感染した人の
飛沫が飛び散るの防ぐには効果があるようですが、感染を予防するのには、
マスクがウイルスに対して有効かどうかはまだ検証されていないということです。
海外ではマスクが有効だとはあまり指導されていないようで、むしろ日本が
マスクを過信しているようだと言っていましたよ。
うがいもウイルスが入ってから10分以内にうがいをしたら効果があるが、
10分経てば粘膜から体内入ってしまうということで、効果があるのは手洗いだけとか。
今日は成田経由でアメリカから帰国した中国人が感染したとニュースが
入ってましたが、成田の検疫は一体なんだったんですかね。変な検疫ですね。
2009-05-11 月 16:10:25 | URL | machan [編集]
Re: タイトルなし
日本国民はマスコミや政府の報道に右往左往する思慮のない国民になってしまったようです。
簡単に情報操作をされてしまう危うさを感じています。
日本に1ヵ月半 居ただけで、マスコミの情報には眼を向けないようにしていても
どこかで影響を受けていて、判断の基準になっているところもあります。

新型インフルエンザそのものには脅威は感じませんが、近くに感染者が居て、
隔離されるとなれば 笑い事ではすみません。
そんな気持ちを持って バンコクの空港に降り立ちましたが、タイのあまりの無頓着さには
驚きましたが、もしかしたら この程度のインフルエンザなら、こっちの対応の方が
当たり前のことのように思えてきました。

マラリアもあれば、テング熱もあるお国柄、こんなインフルエンザに驚いていては
生活できないのかもしれません。

日本のテレビを見るたびに 腹立たしい思いをしていましたが、それだけでも解放されて、
ストレスが少なくなっています。
2009-05-11 月 17:54:53 | URL | ひかるの [編集]
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