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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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ブータン布の今昔 百年前の布‐02
ブータン布の今昔 百年前の布‐02 1
  130cm x 88cm  19世紀後期から20世紀初頭

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 2

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 3

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 4

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 5

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 6
 
 ブータン布の片付け、整理をしていると 20年以上前に手に入れた布が
 次々と出てくる。
 そんな布の1枚がこの布だ。
 この布も百年近い年月を経ている布である。
 布の紋様のパターンを見ていると ブータンの風呂敷 ブンディに似ているが、
 形は正方形になっておらず、風呂敷とは別の用途として使われていたように思われる。

 洗って百年間の汚れを落とそうと思って、洗ってみたが、少しもきれいにはならない。
 カイガラムシのラックの赤、藍染めの青、ウコンの黄色は 残っている。
 糸は ブータンの手紡ぎ木綿だ。
 柔らかいふわっとした感じが ブータン木綿の味わいである。

 しまいこんでいたブータンの布を出してきて、洗ったり、ほつれを直していくうちに
 じっくりと触り、眺め、時代時代の特徴に眼を向けていく。
 紋様に眼を向け、時代ごとの差異や共通点を探る機会にもなる。

 そんなことをしているうちに やはりブータンの風呂敷の紋様のある真ん中から二つに
 断ち切った布が出てくる。
 前者の布よりも後に織られた布だ。
 20世紀中期あたりに織られ、使われることのないまま置かれていたせいか、汚れも
 しみもないきれいな状態のものだ。
 しかし、二つに断ち切ってしまえば使いようがない。
 紋様の織りは素晴らしく、名人芸である。
 どうして二つに断ち切ったのだろうか。
 財産分けでもしたのだろうか。惜しいことである。
 この布も 手紡ぎ木綿の布に 野蚕のシルク糸で紋様が織り込まれている。
 もうこの時代からは 化学染料が少しずつ入り込んできている。
 しかし、手抜きのために化学染料を使ったというより、新しい色彩にブータンの人々が
 惹きつけられたという方が 正しいのかもしれない。
 色の配色を楽しんでいたことが 織られた布から伝わってくる。

 本当にブータンの布は 存在感の強い布である。
 織り手の思いや願い、心が強く迫ってくるのである。
 鎖国という閉ざされた社会の中で 織り手たちは 織りに対する集中力を増して
 いったに違いない。
 それは時間というものが お金という力に侵されていない時代のことである。
 好きだから織る、自分の納得のいくものを 喜び、楽しんで織るという手仕事の
 基本がそこにはある。
 だから、大切にし、ぼろぼろになるまで使うという布に対する愛情も
 生まれてくるのだろう。
 使い捨て文化の先進国とは違った価値観があったのだ。
 人の手が加えられていれば、簡単には捨てられないし、大事にしたくもなるのである。
 しかし、ブータンでも 先進諸国の消費生活が入り込んできて、
 お金が支配する世界に変わってきている。
 世界中が消費に毒される世界になってきているのである。
 エコー、エコーと騒ぎながら、消費に対する欲望を抑えることが出来ない。
 エコー、エコーと騒ぎ立てる商品を買い、使えるものを捨てていくのである。
 全くおかしな社会であるし、それを作り出す人間の業の深さだ。



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ブータン布の今昔 | 02:04:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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