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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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ブータン布の今昔 ブータンのスカーフ ラチュー(01)
ブータン布の今昔 ブータンのスカーフ ラチュー(01) 1

ブータン布の今昔 ブータンのスカーフ ラチュー(01) 2
 ラチュー No.1 20世紀初頭から中期

ブータン布の今昔 ブータンのスカーフ ラチュー(01) 3

ブータン布の今昔 ブータンのスカーフ ラチュー(01) 4
 ラチューNo.2 20世紀初頭から中期

ブータン布の今昔 ブータンのスカーフ ラチュー(01) 5

ブータン布の今昔 ブータンのスカーフ ラチュー(01) 6
 ラチューNo.3 20世紀中期

ブータン布の今昔 ブータンのスカーフ ラチュー(01) 7

ブータン布の今昔 ブータンのスカーフ ラチュー(01) 8
 ラチューNo.4 1980年代

 1週間の展示会が終わっても のんびりすることは出来ず、布の整理、洗濯に
 追われている。
 仕舞いこんでいたブータンの布の女性用民族衣装 キラやブータンのスカーフ 
 ラチュー、高位の人がやってきたときに 敷くなり、壁にかけるなどするチャクスイ・
 パンケップなどの汚れを抜くために洗濯し、その後にアイロンがけをする、
 こんな作業で1日が明け暮れている。
 そんな作業の中で 1枚1枚 布を眺めていると、新しい布と古い布の違いに気が
 つくことが多い。
 使われている染料、同じ野蚕のシルクを使って織られていても 古い時代の布の方が
 野蚕のシルク糸は はるかに上質なものが使われている。
 染めの天然染織が用いられており、目に優しく、年月の流れとともに 
 いい味が出てきている。
 仕事の丁寧さも格段の差がある。

 ブータンの女性用民族衣装 キラの中でもクシュタラやノシェムは 大きな行事の際に
 身につける特別な衣装である。
 その衣装を身につけたときには必ず、ブータンのスカーフである野蚕のシルクの
 ラチューを肩にかける。

 古い時代のものは 幅も広く、天然染織が用いられ、赤は茜かラック、青は藍、
 黄色は ウコンなどが用いられているようだ。
 緑は藍とウコンを使って染め上げるようだ。
 ブータンの色 虹の七色は 古い時代のブータン人の創意工夫の結果である。

 No.1のラチューは 20世紀初頭から中期におられた野蚕シルクのラチューであるが、
 すっかり使い込まれているが、天然染色のためかバランスよく色が落ち、布の柔らかさ 
 も独特の柔らかさである。

 No.2のラチューは やはり20世紀初頭から中期にかけて織られたラチューであるが 
 保存状態もよく 織られた当時の色合いを保っている。
 王族などによって用いられたもののようだ。
 この時代は キラ クシュタラを身につけるのは 特殊な上層階級に限られていた。

 No.3のラチューは 20世紀中期のもので この時代から少しずつ、化学染料が
 ブータンに入ってくるようになっている。
 このラチューの織り込み模様の中のピンクは イギリス植民地時代にインドから、
 もしくはイギリスから入ってきているように思われる。  
 簡単に染めることが出来、鮮やかな色彩の科学染料は ブータン人にとっては、
 手品のように思われたことだろう。
 その上 化学染料は当時においては貴重なものであったに違いない。

 N0.4のラチューは 20年前に織られたもので、全く未使用のものである。
 1970年代以降には インドとの交易を通して 多くの化学染料が入り込んできて、
 ブータンの染織の世界は すっかり 様変わりをして仕舞ったようだ。
 織り込まれている紋様に使われる糸も アクリル毛に変わり、何年経っても色落ちは
 しない。
 地の部分は色落ちしても 織り込み模様だけは そのままの色を残しているというのは
 美しさを感じさせない。
 手仕事と科学の発達というのは どこか折り合いがつかないところがある。

 又 1970年以降には それまで身分の高い人たちの衣装であったクシュタラや
 ノシェムを 一般の人々も身につけるようになる従って、中級品のような染織品が
 数多く織られるようになり、丁寧な手の込んだ織物は少なくなっていく。
 1980年以降に織られたラチューにしても 化学染料、アクリル毛が使用されるよう  
 になり、ブータン布の魅力は半減している。
 ここに上げた1980年に織られたラチューでこの状態であるから、現在のラチューは
 もっとひどい状態になっているだろう。
 時代の流れは 誰も止めることは出来ない。
 美しいものはどんどん失われていく時代なのだ。
 そうであっても それを惜しむ人も少なくなるばかりである。



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ブータン布の今昔 | 14:24:38 | Trackback(0) | Comments(0)
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