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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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バンコク 再び バーン・ラムプーへ‐03 運河に沿って
バンコク 再び バーン・ラムプーへ‐03 運河に沿って 1

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バンコク 再び バーン・ラムプーへ‐03 運河に沿って 8

 道路わきにある細い通路を抜けて、運河に沿った歩道に入ってゆく。
 運河沿いには棟割長屋のような建物が続いている。
 数ヶ月前には 運河の水の中から 補修工事のための古い木製のくいが突き出して
 いたが、それが取り除かれている。
 10年以上前に 運河を狭くする工事のためのくいであったようだが、工事は再開
 することなく、中止になり、見た目の悪いくいは取り去られたのだろう。

 数ヶ月前には 水位もなく、黒く澱んでいた水も 推量も増え、きれいになっている。
 バンコク都庁も このロップ・クルン運河、そしてこの運河に続くバーン・ラムプー
 運河の再利用を考え始めたのだろうか。

 棟割長屋のような建物の裏庭のようなコンクリートで固められた歩道を抜けると
 運河に沿った普通の道に出る。
 このあたりまで来ると 昔からの木造住宅が目立ち始め、運河周辺の装いも 
 庶民的な雰囲気が漂い始める。

 この地域に入ると 中国人のおばさんのカキ氷屋が1軒ある。
 暑さしのぎに この店でカキ氷を注文する。
 数ヶ月前にもこの店でカキ氷を食べ、おばさんとおしゃべりをしたことがある。
 私のことをまだ憶えていたようだ。
 今は 道になっているが、昔はその道のある場所は運河であり、おばさんの家の軒先に
 船を留めることが出来たようだ。

 このあたりには 地元の人間相手の屋台やその日の食材を売る店が 建ち並んでいる。
 周辺は 木造家屋の集落になっており、このあたり一帯が 地元住民や東北タイから
 やってきて間借り生活をしている人たちの憩いの場になっている。
 こじんまりした昔ながらの市場もある。
 4,50年前のこのあたりは 運河を行きかう船とともにあった人々ののんびりした
 生活があったのだろう。
 バンコクの人口が 2百万人ぐらいだった時代の話である。

 運河沿いの人々の生活を眺めながら、足を進めていくと なんとも古めかしい木造の
 建物が 歴史上の遺物のように残っている区域がある。
 一時代前の木造の棟割長屋のように並んでいる商店、総菜屋や屋台、
 なんとも不思議な雰囲気の一隅である。
 あと何年かすれば、消えていってしまうような建物だ。
 運河に近いこの一帯では 何やら大掛かりな工事が始まり、大きなビルが建つようだ。
 開発の嵐は もう そこまで来ている。

 このあたりまでが ロップ・クルン運河で この先は バーン・ラムプー運河に名を
 変える。
 このロップ・クルン運河の説明掲示板によれば、1783年 ラッタナーコウシン朝の
 創始者であるラーマ1世の命によって、1万人のカンボジア人の戦争捕虜を使って、
 バーン・ラムプー運河の終点からマハナーク運河(センセーブ運河の一部)に交わる
 ラーマ7世橋まで そして 中華街を抜けて 現在のサファン・プット(仏陀橋)の
 あるチャオプラヤ川の岸辺までの長さ3426メートルのロップ・クルン運河を造り
 あげた。
 幅20メートル、深さ2.5メートルの運河である。

 当時10万くらいのバンコクの人口でカンボジア人の戦争捕虜1万人というのは
 大変な数である。
 クメール王国衰退に従って、アユタヤ王朝以来 カンボジアに戦争を仕掛けては、
 戦争捕虜をタイに連れ帰り、戦争奴隷として使役していたタイの歴史がここにある。
 タイとカンボジアの関係が しっくりいかない原因の一部は ここにもあるのだろう。


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バンコクの運河 | 04:19:23 | Trackback(0) | Comments(0)
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