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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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バンコク プラカノン運河の寺院‐01 ワット・タイへ
バンコク パラカノン運河の寺院‐01 ワット・タイへ 1

バンコク パラカノン運河の寺院‐01 ワット・タイへ 2

バンコク パラカノン運河の寺院‐01 ワット・タイへ 3

バンコク パラカノン運河の寺院‐01 ワット・タイへ 4

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バンコク パラカノン運河の寺院‐01 ワット・タイへ 7

バンコク パラカノン運河の寺院‐01 ワット・タイへ 8

 日本は寒さがぶり返しているというのに バンコクはこのところ うなぎのぼりの
 暑さだ。
 午後になれば 部屋にいても暑い、外へ出ても暑い。
 外へ出かければ、たとえ暑い中でも 気分転換になると パラカノンまで行ってみる
 ことにした。

 ラーマ1世通りに出て、バスの停留所で プラカノン方面に向かう48番の冷房なし
 バス、508番の冷房つきバスを待つ。
 BTSの高架電車もプラカノンの先 オンヌット駅まで行くが お金の節約のために
 バスを利用する。
 しばらくバスを待っていると 冷房なしの普通バス 48番のバスがやってくる。
 運賃は 8バーツである。
 今日は プラカノンでバスを降りずに オンヌットまで行く。
 プラカノンへ行けば プラカノン運河を走る水上定期船に乗り込んで、のんびりと
 運河の周りに広がる自然あふれる景色を楽しむことが多いのであるが、今日は
 スクムビット ソイ77の道側から 運河の方に歩いていくことにした。

 バンコクの街の中心部から見れば、昔はプラカノン運河の手前が バンコクの街の
 果てあり、場末にあたり、その向こうは全くの田舎だったのだろう。
 東京でいえば、江戸時代の隅田川の手前とその向こうといった感じだったように
 思われる。

 20年以上前 パタヤからバンコクに帰ってくると、このプラカノンあたりに入って
 くると バンコクに到着したという実感があった。
 今で はプラカノンのずっと先 バンナー辺りまで開発され、場末といった感じは
 薄れたが それでも プラカノン運河の船着場周辺の市場や古い木造住宅に 
 昔ながらのプラカノンの風情が残っている。

 プラカノン運河を越え、このプラカノンを過ぎると すぐにオンヌット スクムビット
 のソイ77の道にぶつかる。
 バスを降り、このソイ77の道を歩き始める。
 ソイ77の道の入り口周辺には 大型スーパーマーケットが建ち、モダンな建物が
 並ぶが 5分も歩けば、昔ながらの姿が残っている。

 ソイの脇に入った路地には 小奇麗になった市場がある。
 プラカノンの船着場にある昔からの市場に比べると 面白みがない。
 その市場の脇には たくさんの種類の銘柄の米が売られている。
 タイの米の値上がりは 激しく 大抵の米は 1キロ40バーツ近い。
 20年近く前は1キロ 14,5バーツだった米が、2倍、3倍以上になっている。
 タイで売られているタイ産の日本米が 1キロ50バーツから60バーツで売られて
 いるから 結構タイ米もいい値段である。
 市場の中の食料品の値段は プラカノンの古い市場より高めである。

 再び表通りに出て、熱い太陽の照りつける中を歩き続けていると プラカノン運河へと
 つながるような黒く濁った細い運河にぶつかる。
 この運河沿いに道が続き、その奥には集落があるようだ。
 こんな路地をみると ついつい奥まで行ってみようとするのが、私の悪い癖だ。
 運河沿いに続く細い路地を入っていくと、小さな古めかしい雑貨屋の前で 二人の
 年老いた男女が 世間話に花を開かせている。
 「この運河沿いに歩いて行けば、プラカノン運河に出るか」と訊くと
 「そうだ」と応えてくれる。
 運河の水は すっかり黒く汚れてしまっているが、運河の周りの木々は豊かで、
 タイの夏を告げるブーゲンビリアの花も咲き始めている。

 運河沿いの木々や草花を見ながら、あたりに漂う静けさに浸りながら、奥へと進んで
 行くと 道はなくなり、民家の庭に入り込み、犬が吠え掛かってきた。
 プラカノン運河までは至らず、ここが行き止まりだった。
 プラカノン運河への道筋を訊くが 寺院の中から行けると教えてくれるが、その寺院が
 見えない。

 再び、雑貨屋の前にいた二人の年老いた男女に訊くと 寺院への道を詳しく教えて
 くれる。
 曲がりくねった細い路地を歩き続けているうちに やっと寺院の裏に出、
 寺院の姿が見えてきた。

 この寺院は ワット・タイという名の仏教寺院である。
 バンコクでは どこでも見かけることの出来るような平凡な寺院である。
 プラカノン運河の定期水上船の上からはよく見かけていた寺院であるが、出発点から
 あまりに近く、この寺院に運河側から降り立つことはなかった。
 寺院の中の壮麗な火葬場の脇では この日の死者の火葬のためか タイの人々が
 集まっていた。
 日本の味気ない火葬場とは大違いだ。豪華絢爛な火葬場である。
 火葬場の後ろには大きな高い煙突が 聳えている。
 死者に対する畏怖が タイでは色濃く残っている。
 死者を蔑ろにすれば 死者は悪意を持って甦ってくるという恐れを
 感じているタイの人々である。
 死を蔑ろにする社会では 人間の生すら 蔑ろにされる。
 今の日本が その典型である。

 再び、ソイ77の大通りへと戻り、次の寺院へと歩き始めた。
 このあたり、運河沿いには歩くことが出来ない。



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バンコクの運河 | 01:02:14 | Trackback(0) | Comments(0)
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