FC2ブログ
 
■プロフィール

ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

■最近の記事

■Automatic translation WEB site
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリー

■FC2カウンター

■あしとも

■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
■ブロとも申請フォーム
東京 新型インフルエンザの中 東京からバンコクへ‐02
 久しぶりのユナイテッド航空の機内に入っていく。
 前の座席の乗客から入れていくので、後部座席に行き着くまで、人を掻き分け 
 掻き分けである。
 確かノースウェスト航空も 前の座席の乗客から入れていく。
 どう考えても合理的な方法とは思えない。

 やっと自分の座席に辿り着くと 白髪のアメリカ人らしき女性が座り込んでいる。
 話を聞くと フロリダ州からやってきていると言う。
 窓際の3座席の窓側で 私の座席は一つ間を空けた通路側である。
 しばらくすると 真ん中の座席にタイ人男性が座る。
 アメリカのロザンゼルスからの帰りだという。
 アメリカでは 感染者の多い割には 騒がれてはいないようだ。
 周りの座席はどんどん埋まり、満席に近い状態になる。
 風邪気味の乗客はいないかと辺りを見回すが それらしき人はいない。
 日本人は 一様に神経質でマスクをかけている。
 国内に感染者の多いアメリカ人は 全く無頓着でマスクなどしていない。

 アルコールの出ないアメリカ系の航空会社の機内ではすることもなく、隣に座った
 タイ人と会話を交わす。
 アメリカには 会社のセミナーのために派遣され、3日間だけの滞在だったようだ。
 会社は 避妊薬 ピルを販売する会社で タイでの販売促進の仕事をしている。
 バンコクの中国系タイ人のようだが、奥さんは 東北タイのウドン出身だということだ。
 私の住んだことのある東北タイのコンケンにも行くことが多いらしく、大いに話が
 はずんだ。

 その後は 機内で放映される映画 007などを見て時間をつぶす。
 アクションばかりで 面白みのなくなった007である。
 役者もロシア系俳優のようだが、格好良さには欠ける。

 不味い貧相な機内食を食べ、ひたすら バンコク到着を待つ。
 1時間遅れのフライトであったが、どういう訳か 猛スピードで飛び、定刻通りに
 バンコクに到着するというアナウンスがある。

 最後の飲み物が出て、飛行機は降下を始める。
 まだ午後11時にはなっていない。
 機内を出たら、健康チェックのための用紙が渡されるから、それに記入して 
 入国審査の際に渡すようにとアナウンスがある。
 飛行機は無事に着陸したが、タイ政府の機内での健康検査はなく、飛行機の外で
 用紙を1枚渡されただけである。
 アメリカからやってきた乗客が多いフライトなのに あまりに検査がいい加減である。
 入国審査でその用紙を渡すと 何事もなくタイに入国である。

 荷物を受け取り、パブリックタクシー乗り場でタクシーにのり、あっという間に
 アパートについてしまった。
 あまりのあっけなさから、タイでの入国を心配した自分が 馬鹿のように思えてきた。

 バンコクの天候は不安定らしく タクシーから外を眺めると 
 しきりに稲光が光っている。
 路上のところどころには 水が溜まっている。
 かなりの大雨があったようだ。
 運転者は 北タイのカンペンペッドの出身者で46歳である。
 北タイといってもスコタイやウタイタニに近く スコタイ王朝成立に力を貸した
 地域である。
 娘は一人で 医者の勉強をしており、あと1年で資格が取れるという。
 バンコク出身の運転手と違って、余計なことは 訊かない限り、あまり話さない。

 メーターで233バーツというのも 適正である。
 それに空港での業者へのコミッション50バーツを加えて、283バーツであったが、
 気持ちの良い運転手だったので、320バーツを渡してしまった。

 今回の新型インフルエンザに対するタイ政府の対応を見て、タイがおかしいのではなく
 日本の取り上げ方があまりに大げさなのではないかという気がしてきた。
 アメリカ本土で あれほど感染者が出ているにもかかわらず、アメリカ人もさほど
 神経質になっていない。
 日本のような対応をしていれば、感染者が 2千人を越えたアメリカでは どれだけの
 人間を隔離することになるのか。
 しかし、そうした話は伝わってこない。
 新型インフルエンザが 他のものと比べて、今のところ毒性は弱く、メキシコを除けば、
 死亡者の数も少ない。
 こうした状況を踏まえて 冷静に対応しているのだろう。
 むしろ 個人個人の注意で 気をつけてくださいということなのだろう。

 日本のほうに政府とマスコミに翻弄され、やたら神経質になるのも考えものである。
 お金と労力がかかるばかりである。
 自民党政権や官僚たちが 自分たちがこんなに頑張っていることを見せつけ、
 内閣支持率でも上げようかを考えているのかと邪推もしたくなる。
 あまりの騒ぎぶりに 違う意図があるのではないかと疑う習慣が出来てしまった。
 管理された情報と情報に管理される日本人、こんな社会の中で 確実に判断力を
 失っていく。
 島国という閉鎖性が 形作る今の日本の社会にいると ますます息が詰まりそうになる。
 本当に日本国民は 迷える子羊のようである。
 考えもなく、右へ左へと右往左往しているだけのように思えてくる。


++ブログランキングへの協力をお願いします。++

  ** 忘れないで **
       ↓
日本ブログ村ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
   ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
  人気ブログランキングへ


スポンサーサイト



徒然なるままに | 13:07:10 | Trackback(0) | Comments(2)
ブータン布の今昔 百年前の布‐02
ブータン布の今昔 百年前の布‐02 1
  130cm x 88cm  19世紀後期から20世紀初頭

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 2

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 3

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 4

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 5

ブータン布の今昔 百年前の布‐02 6
 
 ブータン布の片付け、整理をしていると 20年以上前に手に入れた布が
 次々と出てくる。
 そんな布の1枚がこの布だ。
 この布も百年近い年月を経ている布である。
 布の紋様のパターンを見ていると ブータンの風呂敷 ブンディに似ているが、
 形は正方形になっておらず、風呂敷とは別の用途として使われていたように思われる。

 洗って百年間の汚れを落とそうと思って、洗ってみたが、少しもきれいにはならない。
 カイガラムシのラックの赤、藍染めの青、ウコンの黄色は 残っている。
 糸は ブータンの手紡ぎ木綿だ。
 柔らかいふわっとした感じが ブータン木綿の味わいである。

 しまいこんでいたブータンの布を出してきて、洗ったり、ほつれを直していくうちに
 じっくりと触り、眺め、時代時代の特徴に眼を向けていく。
 紋様に眼を向け、時代ごとの差異や共通点を探る機会にもなる。

 そんなことをしているうちに やはりブータンの風呂敷の紋様のある真ん中から二つに
 断ち切った布が出てくる。
 前者の布よりも後に織られた布だ。
 20世紀中期あたりに織られ、使われることのないまま置かれていたせいか、汚れも
 しみもないきれいな状態のものだ。
 しかし、二つに断ち切ってしまえば使いようがない。
 紋様の織りは素晴らしく、名人芸である。
 どうして二つに断ち切ったのだろうか。
 財産分けでもしたのだろうか。惜しいことである。
 この布も 手紡ぎ木綿の布に 野蚕のシルク糸で紋様が織り込まれている。
 もうこの時代からは 化学染料が少しずつ入り込んできている。
 しかし、手抜きのために化学染料を使ったというより、新しい色彩にブータンの人々が
 惹きつけられたという方が 正しいのかもしれない。
 色の配色を楽しんでいたことが 織られた布から伝わってくる。

 本当にブータンの布は 存在感の強い布である。
 織り手の思いや願い、心が強く迫ってくるのである。
 鎖国という閉ざされた社会の中で 織り手たちは 織りに対する集中力を増して
 いったに違いない。
 それは時間というものが お金という力に侵されていない時代のことである。
 好きだから織る、自分の納得のいくものを 喜び、楽しんで織るという手仕事の
 基本がそこにはある。
 だから、大切にし、ぼろぼろになるまで使うという布に対する愛情も
 生まれてくるのだろう。
 使い捨て文化の先進国とは違った価値観があったのだ。
 人の手が加えられていれば、簡単には捨てられないし、大事にしたくもなるのである。
 しかし、ブータンでも 先進諸国の消費生活が入り込んできて、
 お金が支配する世界に変わってきている。
 世界中が消費に毒される世界になってきているのである。
 エコー、エコーと騒ぎながら、消費に対する欲望を抑えることが出来ない。
 エコー、エコーと騒ぎ立てる商品を買い、使えるものを捨てていくのである。
 全くおかしな社会であるし、それを作り出す人間の業の深さだ。



++ブログランキングへの協力をお願いします。++

  ** 忘れないで **
       ↓
日本ブログ村ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
   ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングに参加しています。
**面白いと思ったらクリック**
  人気ブログランキングへ





ブータン布の今昔 | 02:04:00 | Trackback(0) | Comments(0)