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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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バンコク 旅の行方
バンコク 旅の行方 1

バンコク 旅の行方 2

バンコク 旅の行方 3

バンコク 旅の行方 4

バンコク 旅の行方 5

バンコク 旅の行方 6

バンコク 旅の行方 7

バンコク 旅の行方 8

 カトマンズでも3年間の生活、その3年間の間に繰り返したネパールからインドへの旅
 穏やかな安定した3年が過ぎて 22年前 バンコクに再びやってきたときには 
 そのあまりの違いに驚いてしまったものだ。
 平和で牧歌的な刺激のないカトマンズの生活から一変して バンコクの亜熱帯の世界は
 あまりに刺激的で 刹那的な世界だった。
 泊まった宿が 中華街の中のジュライホテルということもあったのかもしれない。

 通りには屋台があふれ、深夜の12時を過ぎても眠ることのないバンコクの街、
 カトマンズであれば、夜の9時、10時を過ぎれば 街は闇に包まれ 眠りに入る。
 通りの安宿の前には 娼婦たちが屯し、中華街の中には 冷気茶室と呼ばれる置屋も
 数多くあった。
 バンコク一の繁華街 パッポン通り、タニヤ通り近辺も 無秩序、無法地帯の有様で
 バンコクという社会は どうなっているのかと驚くばかりだった。

 かたや カトマンズというのんびりとした日常が何一つ変化することのない当たり前の街、
 かたや バンコクという人間の欲望がむき出しになった街、同じ地球の中にあって、
 こうも違うものかと 驚くことばかりだった。

 25年前のトランジットの一夜も 驚く世界だったが じっくり眺めてみると 
 その人間の欲望に応えるための場所が バンコクのいたるところにあるのは 
 これも 驚きの一つだった。
 そうした欲望を求めてやってきた日本人の牙城が ジュライホテルであり、楽宮ホテル、
 台北ホテルだった。

 22年前の日本帰国をはさんだ暑いバンコクの4月、5月の夏を 私はバンコクで
 過ごした。
 日本帰国の際に 友人から貰った井上陽水のテープが その当時私が 安宿の一室で
 繰り返し耳にしていた音楽であり、そのテープは 確か 『陽水Ⅱ センチメンタル』 
 というアルバムだった。

 暑い 暑い4月、5月のバンコク このテープの中の曲を聴くと 当時のバンコクの
 街の姿、バンコクの街の中をひたすら彷徨していた自分の気持ちと姿が 甦ってくる。


     かんかん照り
       作詞・作曲 井上陽水

  やけついた屋根がゆらいで見える
  お日様は空であぐらをかいて
  スズメ達はやけどをするのが恐いのか
  どこかに隠れている

  水道の水が「ぐらぐら」たぎり
  セッケンはすぐに「どろどろ」とける
  恋人はレモンのジュースを作るのに
  困った顔してる

  いやな夏が Uh Ah
  夏が走る Uh Ah

  帽子を忘れた子供が道で
  直射日光にやられて死んだ
  僕の目から汗がしたたり落ちてくる  
  本当に暑い日だ

  動かない事が一番いいと
  ねころんでいても汗ばむ季節
  恋人はやさしくよりそってくるけれど
  心も動かない

  いやな夏が Uh Ah
  夏が走る Uh Ah

  あつい夏が Uh Ah
  夏が走る Uh Ah


  かんかん照り 井上陽水
  http://www.youtube.com/watch?v=3m_S1SYtpGQ


 この曲を聴くと ゲーテのファーストの冥界めぐりのような気持ちで 
 暑い夏の焼けつく陽射しの中を バンコクの路地裏を、スラムの中を 
 夜の歓楽街を歩き回ったことが 昨日のことのように思い出されてくる。
 それはどれもこれも危険な匂いの漂う場所だった。
 それだけに魅力的な場所だったのかもしれない。

 私が よく通った線路上に並んでいたバラック建てのスラムは姿を消し、
 クロント・トーイのスラムも放火による火災のため 今は 姿を変えた。 
 そして 住んでいた人々も何処かへ消えてしまった。



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徒然なるままに | 18:23:58 | Trackback(0) | Comments(2)
カトマンズ 二つのマチェンドラナートの祭りの準備
カトマンズ 二つのマチェンドラナートの祭りの準備 1

カトマンズ 二つのマチェンドラナートの祭りの準備 2

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カトマンズ 二つのマチェンドラナートの祭りの準備 8

カトマンズ 二つのマチェンドラナートの祭りの準備 9

カトマンズ 二つのマチェンドラナートの祭りの準備 10

 カトマンズでは バイサーク(大体4月15日~5月15日)という月に入ると 
 二つの大きな祭りを迎える。
 その祭りの名前は マチェンドラナート、この祭りには カトマンズで行われる
 セト・マチェンドラナートとパタンで行われるラト・マチェンドラナートの二つがある。
 お祭りは カトマンズのものが先行し、3週間遅れでパタンのものが始まる。

 マチェンドラナートというのは 仏教の観音様の化身らしく、雨をもたらし、作物の
 豊穣を司る神様のようだ。
 この祭りの中心は ネワール族の仏教徒カーストのサキャ、バジャチャーレの人々と
 農民カースト マハルザン(ネワール語でジャプー)の人々が中心になって行われる。
 この祭りの基礎は カトマンズ盆地にネワール族が住み始めた2千年頃前に造られた
 ものだろう。

 カトマンズ盆地に住む人々は 乾季の4月、5月の暑い夏の最中、雨の恵みを神様に
 お願いし、1年の作物の豊穣、社会の安全・平和を願って、マチェンドラナートの
 神様を乗せた山車を引っ張り、町中を練り歩くのである。

 私がカトマンズに滞在していた3月中、その祭りの準備がカトマンズ盆地の中では 
 着々と進められていた。
 カトマンズでは タパタリにあるラナ家の創始者 ジャンバハドール・ラナが建てた
 ナラヤン寺院の広場で パタンでは バグマティ川の川辺に近いサキャ・カーストの
 人たちが建てたイェンピ・マハビハールの裏で 神様を乗せる山車の木製の車輪が
 新しく作られている。

 カトマンズの車輪は バクタプールのシラパカールと呼ばれるネワール族の木工職人
 カーストの監督の下に 南ネパールのインド系の木工職人の手で、パタンのものは 
 ネワール族のバーライと呼ばれる寺院やこうした山車の木工芸を行う木工職人の手で
 造られている。

 1本の大きな樹を切り出し、それにプザ(祭儀)を施したあとに 製作が始まる。
 3週間ほど祭りの時期の早いカトマンズのものは 車輪の形を成し、製作も終了に
 近づいていたが パタンのものは 製作が始まったばかりだった。

 前回のセト・マチェンドラナートの際には 山車が倒れ、その1年 不吉なことが
 起こると予想されたが、案の定、王制は廃止され、ネパールの暦の1年の終わりも
 近づき、人々は水不足に苦しみ、雨の不足からの電気不足による停電で苦しんでいる。
 その上、物価高も庶民の生活を直撃している。

 物価はこの1年で2,30%以上高騰しているにもかかわらず、政府は インフレ率は
 10%以下にして公示するように指示しているという。

 自然の恵みからも見放され、粗末な政治からも見放され カトマンズ庶民たちは
 踏んだり蹴ったりの1年だったようだ。

 2月26日から計画停電も1日14時間から7時間に半減されるという話があったが、
 最近では 逆に 停電時間が増え、16時間を超えているようだと話に聞く。
 そのうち18時間になるのではという噂も実しやかに流れているようだ。

 国民の生活に無関心な政治家たち、賄賂・汚職の機会に目を光らせている官僚、
 拡がるばかりの貧富の格差、こんな人間たちの悪行を見ていれば、マチェンドラナートの神様も
 天の恵みを与えようという気にもなるまい。

 多くの神々の棲む街 カトマンズは ひどい環境汚染の中にある。
 こんな街からは 神様たちも逃げ出したくなるのは 当然だろう。

 ラト・マチェンドラナートの祭りについては 次の記事を参照にされたし。

 http://asiancloth.blog69.fc2.com/blog-entry-416.html

 http://asiancloth.blog69.fc2.com/blog-entry-417.html



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カトマンズ 街の風景 | 01:13:28 | Trackback(0) | Comments(0)