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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

** 格安にて カトマンズ案内致します **

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カトマンズ 帰り道‐2 スーン・ダーラ
カトマンズ 帰り道‐2 スーン・ダーラ 1

カトマンズ 帰り道‐2 スーン・ダーラ 2

カトマンズ 帰り道‐2 スーン・ダーラ 3

カトマンズ 帰り道‐2 スーン・ダーラ 4

カトマンズ 帰り道‐2 スーン・ダーラ 5

 キチャポカリの肉・魚を売る店の並ぶ通りを抜けると、スーン・ダーラと呼ばれている
 広場に出る。
 何故 スーン・ダーラと呼ばれているかというと、そこにはネワール族の
 マッラ王朝時代に造られたドゥンゲ・ダーラ(石造りの水場)、ネワール語でヒティと
 呼ばれる共同水場があり、その水の出口に当たる石造りの蛇口が真鍮で細工されており、
 それが黄金色に輝いているからだ。
 スーンとは黄金のことであり、ダーラは水の出てくるところという意味だ。
 しかし、今は地下水も枯渇し、水は出ない。
 20年近く前は このスーン・ダーラで水浴び、洗濯をしている人々を
 よく見かけたものだ。

 それに対抗するように広場の中央には ビンセン・タワーと呼ばれる高い塔がある。
 今から、200年近く前のサハ王朝に 当時の首相であったビンセン・タパによって
 建てられたと言うが、この時代は イギリスとの戦争の時代で、まだ、イギリスの
 建築様式は入ってきていなかったはずだから、今ある塔は 後世 再築されたもの
 だろう。

 夜の8時を過ぎてもこのあたりは 人通りがある。
 このあたり一帯には 中国の衣料品の店が数多く建ち並んでいる。
 安く衣料品を買い求めるために 人々が集まってくるのである。

 午前中は住んでいる近くを歩き回り、午後はラットナ・パーク、アッサン・バザールと
 歩き回るせいか、このスーン・ダーラまでやって来ると、足は棒のようになっている。
 この広場を観光の名所にしようと考えているのか、スーン・ダーラやビンセン・
 タワーの近くには いくつかの木製のベンチが置かれている。
 夕暮れのひと時を過ごそうと、ネパール人たちが座り、話し込んでいる。
 しかし、外国人旅行者の姿はない。
 私も足の疲れを癒すために、開いているベンチを探し、座り込む。
 そして、流れていく人たちの姿を眺める。
 薄暗い暗闇の中を 人々は 家路へと向かっていく。
 近くの衣料品を売る店では、値段交渉をしている人たちが 店の明かりの中で
 浮かび上がってくる。

 少し、疲れも取れた。
 再び、私も家路に向かって歩き始める。

 この広場を出ると、ネパールの中央郵便局前の通りでは 衣料品を売る露店が
 ひしめき合い、通りかかる人々に大声をあげて、ひき止めている。
 衣料品を買いに来た人々と露店で あたりはまるでカオスのようだ。
 電気はないので、露店の店主たちは、非常灯を使って、薄暗い中で商売をしている。
 如何にうまく売りつけるか、如何に安く買うかの駆け引きが、
 熱気のように夜の闇の中で渦巻いている。

 何はともあれ、生き続けなければならない、その強い意思が感じられる広場だ。
 カトマンズに店を持たない地方からやって来た人たちの商いの方法だ。
 一攫千金を夢見ても 商売敵が増え続け、上がりは減る一方だ。
 それでも止めるわけにはいかない。
 人ばかり、増え続けるカトマンズでは、他に仕事を見つけることも至難の技である。

 そんな雑踏を背にして、重い足を引きずりながら、坂道を下ることにした。


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カトマンズ 街の風景 | 21:33:08 | Trackback(0) | Comments(2)
カトマンズ カトマンズの幼い天使たち
カトマンズの幼い天使たち 1

カトマンズの幼い天使たち 2

カトマンズの幼い天使たち 3

カトマンズの幼い天使たち 4

カトマンズの幼い天使たち 

カトマンズの幼い天使たち 6

カトマンズの幼い天使たち 7

カトマンズの幼い天使たち 8

 カトマンズにやってくるたびに驚くことは 子供たちの表情が 
 日本とあまりに違うことである。
 特にカトマンズに住む庶民の子供たちを見るたびに そんな実感がある。
 カトマンズの子供たちの表情には 多様な輝きがある。

 子供なりに精一杯生きている生命感を感じさせるせいかもしれない。
 動物としての人間が 本来持っていた動物としての本能の輝きが 見え隠れしている、
 そんな気もする。

 近代化の過程の中で、それまで子供、大人の区別のなかった時代から 
 子供という概念を作り出してきた。
 子供の持っている動物的な野生を削ぎ落とし、社会的存在へと変えていくために
 公教育というものも生まれてくる。
 先進諸国は 教育制度を充実させていくことによって 容易に子供の社会への適応を
 可能にしてきた。
 それは子供の成長を1つの方向へと向かわせてきたものだろう。
 しかし、今の時代を見ていると それがあまりに徹底しすぎているような気が
 してならない。

 今の日本の子供たちを見ていると、子供が 動物としての人間が 本来持っていた
 動物的な生命力が失われ、小さくまとまり、愛らしい、可愛らしいという範疇の中に
 収まってしまっているようなことはないだろうか。
 着せ替え人形のように愛らしい衣服を着せ、まるで親の自慢のアクセサリーのように
 見えることすらある。
 子供もそうした存在に甘んじているところもある。
 大人の求める世界の中で 上手にその役割を演じているようなところもある。
 大人の管理の外にはみ出していくことも少なくなっている。

 カトマンズでも中産階級以上の家庭は 子供たちの生活に制限を与えることが多くなり、
 教育熱心になり、質の良い私立学校に通わせ、仲間との係わりにも制限を与えるように
 なってきているが、庶民といわれる人々の子供たちは 自由奔放に生活している。
 大人も余程のことがない限り、子供たちの世界には入っていかない。
 大人たちも 生活のために忙しく、子供たちまで手が回らないせいもあるのだろう。
 大人の管理を離れたところで 子供たちは 生活に必要な技術・能力を身につけていく。

 そうした子供任せの大人の態度が、子供たちに 生活する自信、自分たちの世界で
 生活して力を感じさせるのだろう。
 それが、子供たちの表情や仕草を魅力的なものにしている。
 五感を精一杯使って、現実世界と向き合って生きている、そして動物としての野生を
 失うことなく、子供時代を生き抜いているような気すらする。
 どこか人間として 子供ながら、一人前なのである。
 

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カトマンズ 生き抜く人々 | 01:38:36 | Trackback(0) | Comments(3)
アジアの街角 1枚の写真から‐34 変わらぬ店
1枚の写真から‐34 変わらぬ店

 カトマンズのアッサン広場は、カトマンズの中心でありながら、
 昔からの姿が、そのまま残っている地域だ。
 そんなアッサン広場の片隅に 昔ながら商いをしている古ぼけた雑貨屋がある。
 20年以上前も同じように 古ぼけた店だった。

 20年以上前、この店で フィンと呼ばれているチベット経由でやってきている
 春雨のようなものを買ったことがある。
 もうこの頃から、チベット経由で多くの中国製品が入ってくるようになっていた。
 中国製の陶器などもよく見かけるようになっていた。
 ネワール族のトゥラダと呼ばれているチベット貿易を扱うカーストの人たちの
 仕事だった。
 古い昔にチベットへ出かけたサッキャ・カースト(仏教徒)の人が、
 チベット人女性と結婚して、生まれたカーストであるといわれている。
 このアッサンバザールの商店の大半は トゥラダ・カーストの人たちのものだ。

 フィンと呼ばれる春雨のようなもの、日本で売られている春雨に比べると
 かなり太めのもので よく白滝代わりに使った。
 すき焼き風な煮物をつくると、煮てもしっかりしていて重宝したものだった。

 この店の前を通ると、そのフィンという食べ物のことを思い出す。
 今は、そのフィンという食べ物は姿を消し、日本と同じような春雨が、売られている。
 店の姿は昔ながらのものであるが、店主は代が替わり、その息子の代になっているようだ。
 売られているものも相変わらず、カトマンズ庶民相手のもので、目新しい今時のものは
 置いていないようだ。

 そんなカトマンズの姿を見ているとほっとする。
 変わっていくことが 進歩のように錯覚しているこの世界であるが、
 変わっていくで 人間に何をもたらしているのかを吟味していく必要もあるだろう。
 人間が生きていくうえで、本当に必要なものは何か、
 そんなことを 昔ながらのこの店は 問いかけている。


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アジアの街角 1枚の写真から | 00:17:24 | Trackback(0) | Comments(0)