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ひかるの

Author:ひかるの
25年間、ネパール、インド、タイと 
うろうろ歩き回っています。
アジアの工芸、人々の生活を 眼で、
身体で確かめ、伝えていきます。

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バンコク 古き時代の名残を求めて 中華街-3
バンコク 古き時代の名残を求めて 中華街-3  1

バンコク 古き時代の名残を求めて 中華街-3  2

バンコク 古き時代の名残を求めて 中華街-3  3

バンコク 古き時代の名残を求めて 中華街-3  4

バンコク 古き時代の名残を求めて 中華街-3  5

バンコク 古き時代の名残を求めて 中華街-3  6



 澱んだ運河の水の中に浸かりこんで、なにやら探し物をしている一人の男がいる。
 ざるのようなもので 水をかき回し、何かを探している。
 半身が水の上に出ているのだから、それほどの深さはないようだ。
 それにしても汚い水である。

 この運河はチャオプラヤ川のサファン・プット(仏陀橋)の横から、中華街を通り、
 カオサンロードの裏のバンラムプー地区、
 ここでマハナーク運河(この運河の延長にセンセーブ運河がある)と交わり、
 バラムプー運河になって、再びチャオプラヤ川につながる。
 旧王宮を中心として、半円状に囲む二つの運河、
 ロッド運河とその外側に造られたバンラムプー運河が、
 王宮と都心部を 外的から侵入を護る強固な外濠となったのである。

 それにしても、汚い運河の中に入ってあの男は何としているのだろう。
 20年も昔、フアランポン駅のすぐそばの真っ黒い運河の水に入って、
 何かを探している男を見たことを思い出した。
 その頃はバンコクの運河の水は、黒く濁り、悪臭を立てていたものである。

 この運河は ラーマ1世の時代に水深2.5mの運河が掘られたとあるが、
 チャオプラヤ川からの二つの河口の水門を閉じているせいで 充分に水が
 流れ込んでこないで半分の深さになっている。
 中華街のこのあたりからサファン・プット(仏陀橋)近くの運河の河口までは
 人口密集地域で、この男のいる場所は運河にかかる橋の袂であり、
 いかがわしい猥雑な運河沿いのマーケットの始まりである。
 この橋の向こうには運河に沿って迷路のように入り組んでいるゲーム・ゲームソフトの
 マーケットが 雑貨市場のサンペンレーン市場まで続き、
 そして、インド人街の食堂街につながる。
 この一帯は光の当たらない運河沿いの地域で 外からは運河を見ることは出来ない。
 全く怪しげな運河沿いなのである。
 昔は泥棒市場のような場所で、訳のわからないものがこのあたりの路上でも
 売られていた。それがマーケットに姿を変えたのである。

 他国からの侵入、侵略の危機のなくなった今のバンコクでは、
 無用の長物と成り果てたバンラムプー運河、何とか生かして使えないものかと思う。
 ラーマ1世の時代には、この運河が、人口40万のバンコクの都心部の境界線に
 なっていた歴史的遺産である。
 第一の外濠ロッド運河、第二の外濠バンラムプー運河 この二つをきちんと整備し、
 定期的な水上バスでも運行させれば、バンコク市民にとっても、観光客にとっても、
 楽しめる場所にもなるし、交通渋滞の緩和にもなる。

 都市交通を陸上交通に頼るのか、今ある運河を再生していくのか、
 発想の転換が必要であるが、いつも利権がからんで事が進んでいくタイの政治では
 再生という発想は生まれてこないようである。
 市民優先より政治家、企業家の利益を優先するのがタイ社会なのだ。
 中産階級以上は、水上バスなど使う必要もない。自家用車を使う。
 交通に関して言えば、昔の方が余程平等だったのだ。



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バンコク 古き時代の名残を求めて | 16:10:31 | Trackback(0) | Comments(0)